こころはころころかわります
ころころこころはころがって
まんまるたいよう
まるいおつきさん
まんまるいこころ
ころころこころはかわります
こころはころころころがって
まるいたいよう
....
満たされぬ日常に潜む誘惑は
韓流映画に息づく昭和
という時代のように無様だが
それでも
欠けているパーツを
求めずにはおられぬ未完成の遺伝子に
駆り立てられ追われるように
する
次のセ ....
仰ぎ見る天 弔いの鐘 白く鳴るなり
{ルビ鉄=くろがね}の疑問符 持つ陶器たれ へうげもの
美しき 葛藤に在りて 藍と咲く
カタカタと掲示板のごと裏返るこころ今日は欠航!
十円玉一つでときに目頭が熱くなるその発行年
君とするあてない約束までさえもこころをじんと暖かくする
冬{ルビ寂寞=じゃくまく}窓に貼られしアンパンマン
ソーシャルワーカーの仕事は
マーシャルアーツよろしく
総合格闘技である
筆舌に尽くし難い
壮絶な 闘う戦士
ソーシャルワーカーは
ソーシャルでありながら
社会に従ってはいけない
社 ....
松井、松阪、イチロー、井口
四人の年収 50億
出稼ぎ日当 5千円
Forgive us!
飢えに 苦しむ 世界の人たち
栄養不良 8億人
日本の残飯 千万t
Forgive us ....
オンナに膝まずくオトコ
人生に蹴つまずく男
仕事にケツまくるおとこ
わたしみんな好きよ
と
言ってくれるイイ女
どっかいないかなぁ
長女{ルビ由=ゆ}{ルビ布=う}子
自由を{ルビ布=ひろ}める子と書いて
由布子
広めるどころか
自分自身 やりたい放題自由にしてる
次女{ルビ和=あ}{ルビ結=ゆ}子
和を結ぶ子と書 ....
夏のころ
あんなに青々としていた土堤が
冬のいま
こんなに茶色く染まっているよ
でも、そんな茶色の中にも所々
緑の草や黄色い花が
見え隠れしている
人生を川の流れにたとえる歌が
....
{ルビ寒空=かんくう}に薄着となるや冬の雲
他人の気持ちの分からぬヤツに
詩を書く資格はない
とスタンドから野次が飛ぶ
自分のことさえ分からぬヤツに
詩を読む資格はない
と背中から声がする
何千何万 バットを振って
汗を流 ....
酔ひ明けに足爪先のにっとなる
子どもは大人のように残酷で
大人は大人なのにてんで大人でなくて
『バカの壁』や『国家の品格』が
バカ売れするにもかかわらず
この国では保身と自己満足の生き方がオオハヤリで
そこから脱皮できな ....
海辺のレストラン
マリンバの調べ
マグロのマリネ
コトバのダラク
カンネンのリンク
三年七組
娘のクラス
概念だけの家族
言葉の堕落
観念のリンク
ヤンバルクイナ
千年の ....
朝焼けの247に鉄塔乗る
月浴びてまったり浸かる街湯かな
法事餐子等と遊びし吾を諌む酔い冗談の義親族
コンビニ前据わり駄弁りし地ベタリアン心寒きは我の方にぞ
エルビスを真似て親しむ和製かなナットキングコールの昼下がり
永遠となるこの幸せなJAZZの刻篝火ゆらす「星に願いを」
モニュメント探る娘のデジカメやきらり純情手形道
日曜日高三長女と座る駅
アンコール衣装笑み映ゆケイコ・リー
秋の日にJAZZが揺さぶる証券社屋
CHEEK TO CHEEKチックトゥチックと肩で聴く
秋の夕JAZZ満たされし能楽堂
突き刺さるケイタイ抱きし子の寝顔
元結のほどけし髪
正体を弄り合ふ君と僕
追ひつ追はれつしては
群青の海に共に沈まむ
寂しきは浜辺の波音
朝五時半犬を散歩に連れてゆく七十の父達者であれ
叱られる覚悟で来し子の瞳見てきっと叱る
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