ここの部屋の、窓からはマンションがたくさんみえる。いくつもの長方形が、かさなる長方形が、夜になれば灯る長方形が。空はすこしみえる。直線で区切られたいびつな図形として。
ニュース、書いては消し、裏 ....
チョコの包み紙をはぎ、そのバーコードを入力する。
慎重に、間違わないように。
頭から。
鼓動が、強くなる。
それに合わせて、ゆっくり息をする。
落ち着いて、落ち着いて。

特別なパスコー ....
 
 どうやら私は死んでしまったようだ。
私は葬儀場の天井に実体の無い魂としてぼんやりと浮かんでいた。なぜ死んでしまったのか、よく思い出せない。体調不良になったような気もするし、何かの事故にあった ....
コンビニだけど、もうコンビニじゃない場所に、雨音がしみ込んてくる。

【密】の人はどこか楽しそうな、そんな雰囲気がある。
「失礼ですが、いくつか質問をしてよろしいでしょうか?」
【密】の人の言 ....
昨日は、みんなで話し合って、ちょっと仲よくなれた気がする。
そう思う、朝、連座君から声がかかる。

連座君の部屋に行くと、菜良雲君が先に来ていて、山藍さんが後から来る。
みんな、表情がどこかや ....
「なぜ人は誰かを傷つけるの?」
 と、娘が問いかけてきた。それは、私が常日頃胸に抱き続けている疑問でもあった。

「それは、自分が傷つくことを恐れているからだよ」と、私は答えた。
 春の ....
私は割れた花瓶に水を注ぐ
花瓶はいつまでも満たされない

俺は目隠しをして
手に触れた物を壊す
壊れたくなかったら
俺に近寄らない方がいい

私は心の裏側を読む

俺は何もない
 ....
昼の三時。

連座の部屋に四人で集まる。
今日は山藍さんがお茶を淹れてくれる。

「昨日、榛名さんと少し話したんだけど、赤い棘鎮圧について、みんなの思いや考えを聞きたい」
まず菜良雲が口を ....
「とりあえず、中に入って」

エナちゃんは、私のベッドの上に座る。
「昨日、シュークリーム買ったんだけど、食べる?」
「シュークリーム。食べる、食べる」
「麦茶もあるけど?」
「ありがとう ....
 瓜田リウはストーカーである。正確には市の市民生活部共生局共生推進室特別調査員である。共生推進室とは「みんなも、みんなじゃないひとも」をスローガンに、深刻化する住民の孤独の問題に取り組むべく設置された .... 目を覚ますと花にかこまれている。
見たことのないきれいな花。
ここはどこだろう?
そう思ってあたりをを見回すと、うさぎ?がこっちにやってくる。
でも、二本足で立ってるし、頭は私の腰くらいある。 ....
 コロナの影響で家業はさっぱりだったが、昨日は久々に朝から厨房に立った。昔から来ていただいている県内客の四名様。この人たちは少人数でやってきては、楽な場所で楽に山菜を採りたいと色々と突っ込みを入れてく .... 「赤い棘か」
「菜良雲君、知ってるの?」
「ま、名前だけな」
「大きな組織?」
「詳しいのは、連座から聞いてくれ」
私は連座の方を向く。
「はっきり言って規模は小さいよ。それと、そこまで力 ....
夕方、六時。
連座の部屋に集まる。
菜良雲はもう来ている。
部屋の中を見回す。
山藍さんはまだ来てないみたいだ。
「山藍さんは、先に休んでもらったよ」
ベッドに座った連座が、椅子に座るよう ....
なんで?
と言いたい思いを飲み込む。
「大丈夫かな?」
少し言い方を和らげる。
「まあ、賭けだね。因果列行は休憩室も兼ねてるから、居心地が悪いわけじゃない。いざという時の拠点として申し分ない。 ....
「一ノ世の奴、遅いな」
菜良雲が苛立って言う。
「まさか、死んじまったか」
こいつ。
「一ノ世君は死なないよ」
山藍さんが言う。
私も続ける。
「一ノ世君は、きっと生きてる」
「根拠は ....
因果列行のドアが開き、まず山藍さんが外に出る。
外は眩しいくらいの晴れ。
晴れ?
雨降り街が晴れてる?
すっと、一ノ世君が外に出て、山藍さんの側に寄る。
そのあと、辺りを見回して言う。
「 ....
「{ルビ一ノ世=いちのせ}君、今、どこ?」
「三日月橋の下」
「三日月橋か。状況は?」
「そこそこ追い込まれてる」
「了解。すぐに行くね」
「ありがとう。{ルビ榛名=はるな}さん。持ちこたえ ....
某月某日

 20200年4月1日ですね。


某月某日

 どいつもこいつもマスクマスクうれせえや。俺はしてないぞ。タバコも吸ってるぞ。低収入だが給付金は断る。飲み屋のおっちゃんにでも ....
週に3回か4回、自転車を15分こいで通っている花屋は大型マーケットのすみにあって、だからか、こういう時期でも営業を停止しない。でも場所はあんまり重要じゃないのかもしれない、街のなかにある花屋をみる .... 一人のつかれた様子の人間がスーパーマーケットの一角に立ちつくしている。棚に陳列されたあるチーズを眺めている。もう長いことそうしている。それはアルミ箔で六等分に個包装され赤黄色の円盤型の紙箱に収納され .... 今より若かりしころ、木の実ナナに似ているスーザンサランドン(スーザンのほうが少しだけ年上だけど)が出演していたshall we dance?を映画館で観た帰りの喫茶店で、リチャードギアはパチンコしてい .... 私はまだ出版できてない人間です。
ただ単にどうしたらいいか?
という迷いが解決してないだけ。
どこまで優柔不断なのか!
そんな人間が語ります。


詩を書いていたら詩集を作ってみたくな ....
 四月二十三日、若い女性看護師Aの説明を受けながら、跳ねる川魚のような指先で打つキーボードをぼんやりとみていた。柔らかい声で適切に私の話を聞き、それを一切漏らさずキーで打ち込んでいる。血液検査の注射針 .... もう、書くけどッ!
(ちょっと、自称でも三流でも、私じしん詩人なんだから実は悔しいんだけど)

いつぶりかなぁ、他人の詩を読んでジェラシー感じたのは。
基本、このフォーラム(?)で、い ....
「あのっ すみません」

それは大き過ぎる声だった。朝の慌ただしい駅構内はもちろん人でいっぱいだったが、そんなに大きな声を出す人はいなかった。しかしそんなに大きな声だったにもかかわらず、振り返る ....
ーこんなところ欠けていましたっけ。

机の脚の角っこが欠けている。その人は不思議なものを見るようにその欠けた部分を見る。いつから欠けていたのだろう。机の脚の角っこが木の目に沿って少しではあるが欠け ....
                    掌篇 
 
 わたしが「ソボ」と呼んでいたそのひとは、天気の良い日は大概、オクザシキのエンガワで、かたわらの茶托に乗った蓋付きの茶碗、膝の上の白猫とともに、 ....
マスクマンへのおもいやり

ラウンジにて
〜冴えていると勘違いしている新入社員同士の会話から

3Man95レベルなら別なんだろうけど、月産3億枚を無利益で供給したいという孫さんのような慈善 ....
今日こそは、花村さんをばっちりエスコートしようと思って、一緒にパスタを食べにきたわけだけど、メニュー選びからつまずいてしまう。

どうしよう。

「私、カルボナーラにするね」
花村さんがそう ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
メモ[group]はるな620/6/12 16:12
恋昇り12「つながる」トビラ020/6/7 6:21
カップ 山人2*20/5/31 4:56
恋昇り11「合格」トビラ020/5/30 22:18
恋昇り10「雨の夜」020/5/27 6:07
ある疑問まーつん120/5/24 13:12
恋昇り挿し詩2「いつか収束する今日へ」トビラ1*20/5/23 20:19
恋昇り9「みんなの思い、私の思い、一つの思い」020/5/22 7:19
恋昇り8「きっと大丈夫」0*20/5/20 6:14
震えブッポウソウ220/5/17 13:42
恋昇り7「やさしい夢」トビラ020/5/17 13:40
厨房に立つ(改題しました)山人7*20/5/17 9:09
恋昇り6「明日の朝またおはようと言うために」トビラ020/5/16 10:19
恋昇り5「心配と信頼とシュークリーム」020/5/15 6:23
恋昇り 4「通知」020/5/14 6:03
恋昇り3「相談」020/5/13 6:25
恋昇り 2 「こんなことってある?」020/5/12 6:51
恋昇り1*20/5/11 7:01
某月某日 ー 詩ではなく、批評でもない、ただの言葉石村9*20/5/6 21:27
メモはるな520/5/4 17:37
チーズの箱ブッポウソウ020/5/4 9:50
GWに振り返る足立らどみ3*20/5/3 8:19
詩集を作ることについて木葉 揺6*20/5/1 14:00
気が付いたらボロ雑巾のようにベッドに転がされていた山人6*20/4/28 9:13
もう、書くけどッ!秋葉竹220/4/25 21:06
凡庸とパンクブッポウソウ2*20/4/22 16:01
欠けている120/4/22 6:12
午睡墨晶2*20/4/19 1:27
マスクマンへのおもいやり足立らどみ020/4/18 11:28
空回りトビラ1*20/4/14 21:25

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【散文(批評随筆小説等)】散文詩は禁止。散文詩は自由詩のカテゴリへ。
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