ユウスケは或る品評会に来ていた。
 物々しいというか、ある種インパクトのある絵が一枚あった。
 絵の周りには人が大勢つのっていて、その品に審美眼をこらすのにも、一苦労だった。
 そして、彼は具 ....
 
 ユウスケは二日酔いの頭で思いかえしてみた。
 インターネット上に数人、アルコールの問題で、断酒にのぞんでいる方がいた。元々、彼はアルコールに弱い人間であって、お酒の問題とは無縁であると思って ....
 
 ユウスケ、彼は仕事仲間の男と相談していた。
「相手に誤解を与えてしまったまま、連絡がとれないんですけれど」
「それこそ、誤解は、誤解のままに、だ」
 誤解は誤解のままに、と云う言葉は初め ....
 今朝は寒いのか、暖かいのか分からなかった。ユウスケ、彼が妻に訊ねると
「丁度いい」
という、なんとも言えない答えが返ってきた。
 彼は朝湯に何度か浸かり、元気を出そうとつとめたが、叶わなかった ....
 ユウスケは二日酔い、の頭を抱えながら、インターネットのコメントの返信を行っていたが、誤字脱字が多い。一つのコメントを書くに一時間半かけていたらば、この先が思いやられる、と思った。
 Xは元々、アカ ....
yahoo!の雨雲レーダーをみると
わたしの住んでいる地域が濃い青一色になっている。
つまり「今は雨だ。わたしの地域には雨が降っている」
ということだけがわかる。
しかしこれから雨雲がどう動く ....
結局、ラインやディスコじゃだめなんだよな

「まったり」と
なれ合い勢がのさばっていくあの感じが嫌い。

私が求めているのは、集団の同質性とは対極にあるシビアな議論。

ならば現フォじゃ ....
 
 ユウスケ、彼は妻のカナと夜更け、近くコンビニまで歩いてゆく事にした。
 彼は久しぶりにウイスキーが飲みたくなった。と云うのも、妻のカナが、歌詞を入力すれば音楽として成立させてくれるAIアプリ ....
胸の奥で、母に抱かれて聞いた古い子守歌が、
ひっそりと目を覚ましました。

「ああ、あの橋が消えるとき、わたしの役目も終わるのだわ」

やがて虹が暮色に溶けると、空には七つの星が、
金色の ....
おばあさんは村の子供たちが大好きでした。

かつて語った「カチカチ山」や「一寸法師」は、
子供たちの夢の灯火でした。

けれども今、おばあさんの話は
水面に浮かぶ木の葉のようにゆらゆら揺れ ....
山あいに、日の暮れるのがひどく早い村がありました。

村のはずれに、樫の木の杖をついたおばあさんが、
一人で暮らしておりました。

おばあさんの家は、
村の人たちが誰も通らなくなった古い街 ....
 ユウスケは現代詩人会の表明文と睨めっこしていた。
「わたしたちはロシア.プーチン大統領に起因する不条理に反対し、ウクライナの人々の安全と平和を強く望んでいます」
 ウクライナ侵攻が始まって四年に ....
声明文

「わたしたちはロシア.プーチン大統領に起因する不条理に反対し、ウクライナの人々の安全と平和を強く望んでいます」

この声明文に対して、プーチン大統領を名指しで批判することには、紛 ....
 今朝、ユウスケが目覚めたのは七時頃だった。こんな遅い目覚めは久しぶりだった。
 彼は寒いので朝湯に浸かろう、と考えた。
しかし、妻のカナがあれをしてくれ、これをしてくれ、と云う。彼女の小説の原稿 ....
結論から先に述べると、発達障害が関与しているように思われる。  時は夕刻だった。
 ユウスケは自分の書いた私小説を妻のカナに読んで貰う事にした。何度か頼んだが、なかなか聞き入れられなかった。彼女は大学の出で、確か文学部卒だったような気がした。わからなかった。歴 ....
 あなたはどう思いますか?

 どこかの詩人会のホームページに掲げられた、
【わたしたちはロシア・プーチン大統領に起因する不条理に反対し、ウクライナの人々の安全と平和を強く望んでいます】
 と ....
つい先日、わたしは投稿板に定期的に投下される風俗広告スパム
を酔狂にも「詩」として真面目に分析してみました。その結果は
かなり興味深いものでした。仔細に分析してみると、その構造は
最新のコンセプ ....
今回は趣をガラッと変えて、
"批評の力"というものが、どこまで作者の異常心理に届くか?
というテーマでやってみたいと思います。

三浦果実「ディアハンター」
http ....
 ユウスケはこの日も深夜に起きてしまった。シャワーを浴びて、あたらしい服に着替える。
やっと落ち着いて書斎のノートパソコンの前に構えたが、やがて方々にメッセージ、具体的にはお詫び文を書いている内に、 ....
詩の読解については、ひとつには文学的成熟度(literature maturity)
「LM」が問われると思う。

LMはたんなる感性の問題を超え、複雑な概念であるが、知識量、文化資本、
人生 ....
2026年2月22日
午後14時30分、突如Bレビューのアクセスが禁止されていることに気がつきました。

私はなにもやってない。

潔白です。
 ユウスケは深夜、三時頃、目を覚ました。
彼は二階キッチンの換気扇の下、煙草を喫った。手のひらを眺めると、ピクついた。彼の心中のバランスは崩れていた。崩れて、いつまでも戻らない。不穏な感じがずっと続 ....
老いた澄乃は、子どもたちに語った。

「もうすぐ、あの人が来るよ。
寒さに耐えたことを、
真っ先に褒めてくれる人が」

その名は決して明かさず、
物語だけが民話として村の記憶に根を張る。 ....
春の宵。

突如として村を襲った猛烈な風が、
札を嘲笑うかのようにめくり上げ、
泥と雨、遠い冬の名残を運ぶ。

澄乃は飛び出した。

風の唸りの中で、聞こえたような声……

「姿な ....
近代以降、「狂気と天才」を結びつける語りは繰り返されてきた。精神的苦悩を芸術の源泉とみなす想像力は、日本の詩壇にも影響を与えている。苦しみは深いほど創造に近づく——その図式は今もどこかで生きている .... 村の境に、真っ白な札が貼られた。

「鬼は入れぬ」と村人は胸を撫で下ろす。

だが澄乃には、それが吉の帰る道を
塞ぐ冷酷な壁に見えた。

紙切れ一枚にすぎぬが、
それは「違うもの」を拒 ....
澄乃は毎日、丘へ通った。

そこは誰の目も届かぬ、風の通り道だ。

風が吹くたび、
柔らかな草は一斉に倒れ、
また静かに起き上がる。

その繰り返しの中で、
胸の奥に燻っていた想いが ....
ああ、お前は天から落ちた
明けの明星、曙の子よ。
お前は地に投げ落ちされた
もろもろの国を倒した者よ。
かつて、お前は心に思った。
「わたしは天に上り
 玉座を神の星よりも高く据え
 神 ....
吉が消えた翌朝、村は、なんだか異様に晴れちまった。

昨日まであったざわめきも熱も、
すっかり溶けて空気の中から消えちまったかのようだった。

大人たちは、「災いが去った」と胸を撫で下ろす。 ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
小説の習作 原稿用紙二頁 お詫びつき田中教平0+26/2/27 20:44
小説の習作 原稿用紙三頁 #19226/2/27 10:20
小説の習作 原稿用紙三頁 #18226/2/26 16:27
小説の習作 原稿用紙三頁 #173*26/2/26 9:29
小説の習作 原稿用紙三頁 #162*26/2/25 12:02
黒い雲がかぶった眼室町 礼226/2/25 9:11
ラインやディスコじゃだめなんだよなおまる426/2/24 20:39
小説の習作 原稿用紙三頁 #15田中教平4+*26/2/24 19:43
二度童子の魂を運ぶ白鳥の話  三.白鳥の舞いと光[group]板谷みきょう026/2/24 19:10
二度童子の魂を運ぶ白鳥の話  二.水面に揺れる物語[group]026/2/24 19:03
二度童子の魂を運ぶ白鳥の話  一.夕暮れに灯る古い物語[group]126/2/24 18:58
小説の習作 原稿用紙三頁 #14田中教平3+26/2/24 17:07
現代詩人会HP冒頭声明文洗貝新2+*26/2/24 11:39
小説の習作 原稿用紙三頁 #13田中教平4*26/2/24 8:29
Discordを好む詩書きが多いのは何故か?おまる2+26/2/24 6:53
小説の習作 原稿用紙三頁 #12田中教平5*26/2/23 17:30
意見書atsuch...10+*26/2/23 12:43
日本現代詩人会の声明を「詩」として読み解く室町 礼1+*26/2/23 11:40
人間の暴力的残虐性は詩に現れる/三浦果実『ディアハンター』2*26/2/23 3:45
小説の習作 原稿用紙三頁 #11田中教平5*26/2/23 3:32
文学的成熟度おまる3+*26/2/22 21:03
私は潔白です。3+*26/2/22 14:39
小説の習作 原稿用紙三頁 #10田中教平426/2/22 13:37
『風の祈り ― 鬼吉と澄乃』 第五章:旋律の継承[group]板谷みきょう2*26/2/21 22:34
『風の祈り ― 鬼吉と澄乃』 第四章:不可視の抱擁[group]2*26/2/21 21:20
苦悩は誰のものか——貧困・医療・詩をめぐる構造atsuch...10+*26/2/21 2:01
『風の祈り ― 鬼吉と澄乃』 第三章:白き隔たり[group]板谷みきょう026/2/20 18:22
『風の祈り ― 鬼吉と澄乃』 第二章:丘の祈り[group]026/2/20 18:15
【ルシファー】「明けの明星」が「悪魔」になった理由愚零子126/2/20 16:16
『風の祈り ― 鬼吉と澄乃』 第一章:空白の村[group]板谷みきょう1*26/2/20 0:15

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