飛び回る虫がきらいな人だって生まれたときは泣き虫だった
夏休み持て余していた時間たち 今もらえたら持て余したりしない
蝉の声がきらきらしている 泥水もきらきらしている 瞬く夏だ ....
日記書く今日の出来事振り返る天候荒れて台風のよう
鏡見て自分の姿観察し多忙な日々の疲労が見えた
夜中から雨が降り出し今も降る薄暗さから逃れられない
老朽化古い集合住宅に若者の声聞こえ ....
人魚姫対岸をみて泣いている男女二つの影の七夕
地球では雨が降っても宙は晴れ人魚の想いとうらはらに晴れ
織姫がもどる頃には泡となり人魚はとわの一年の旅
自転車を漕ぎ忘れゆく日常の都会の暮らし軽井沢にて
手折ってはいけない花を手折ってるこどもを赦す手折られた花
この空がずっと続くと信じてた学生時代の常夏の空
雷に打たれてしまいたいほどの失恋の日に不意討ちの雨
傘二つ隠して君を待ち伏せてカフェで二人はクリームソーダ
ごめんねと云わ ....
特別なことはなんにもないけれど雨上がり・生きて・アジサイ記念日
しゅるるるる・とわわわわわん・首を振る扇風機が微風で歌う
さみしいと思わぬことがさみしいと気づいてしまう水曜の水
窓と ....
休肝日増やしたくても増やせない酒の魔力に翻弄される
秋雨が肌寒い風連れてくる夏の光が思い出せない
通勤時同じ女性と良く目が合う昔何処かで逢っているだろう
朝早く鳥の囀り聞こえくる目覚 ....
{引用=縄梯子少女はおりるどこまでも夢の終わりへ釦は落ちて
こもん}
stay to the end of June目の前に降りしきる雨数え終えるまで ....
もう恋はしないと決めた哀しさを一人のものとして綴じる寂しさ
{ルビ夕星=ゆうずつ}を見ない日続く梅雨のなか届かぬ{ルビ手紙=ふみ}とそのあてのなさ
ジャズピアノ似合う私でないけれど ....
幻聴でなくて難聴を患ったせんせい誤診のままが良かった
電気屋で買う物なくても見て回る新商品を見るのが好き
穏やかな君の言葉が風になりそよ風と共に心を癒やす
秋来ても時々夏が顔を出すその回数は減っていく一方
別世界ではないけれどそんな朝一 ....
孤獨といふ字を書いてゐるとさみしくなる部屋
歳月を物語つてゐるピアノに少しもない塵
蟬よりも蚊のはうに一年ぶりに會ふ夏
眞暗き公園でラムネ嚙めばひとりだつてすずや ....
明日また
死んだら
ここへ
並べって
移民役場の
オヤジは
ゆうよ
....
見回せば同じ顔したヤツばかり今すぐここでゲロを吐かせろ
同じ顔同じ口から出る言葉「多様性こそ正しい世界」
その言葉遮られたなら弾圧で他人の言葉は遮る正義
間違いを探し否定するだけで社 ....
宇宙旅行出来る日近いそう思う地球も技術も進歩続ける
折り鶴が大空を飛ぶ夢を観た大切な思い大切に届く
電話かけあなたの心に飛び込んで二人を結ぶ愛の花開く
流行らない海岸沿いの飲食店サー ....
二、三日
待たなまた陽も
昇らんし
まずは飯でも
食いに出るべか
....
秘密基地君と過ごせる静寂が何処までも愛増幅させる
ただ海を眺めて嫌なこと忘れ広い視点で今を眺める
広島駅新しくなり便利になり人の流れが穏やかになる
青空と秋桜畑秋示す肌寒い風紅葉を呼 ....
夕ぐれのさんぽなんだかさみしくてえのころぐさを掴んで離す
夕ぐれのさんぽなんだかおかしくてスキップ三度だけしてみてる
夕ぐれのさんぽ マンゴーの香る手 懺悔「ひとりで食べてしまった」
....
ありうべき嘘だと思う創作を巡る血潮にこころ赤裸々
朧夜の想いうらはらくっきりと願える{ルビ朝=あした}の爽快な空
泣き腫らしそれでも明日の靴をいま磨いています頑張っています
青空を覚えぬ五つの日になぜか四季はそれぞれに掴んでいた{ ....
かの冬が懐かしいかもまだわたし母なる海で旅をしていた
雪が降る音と覚えた海原の夜の遠くの母の心音
二月から待たれていると知りながら躊躇っていた三月生まれ
三月のまだ浅い日 ....
一日中分厚い雲に覆われる先が見えない仕事の悩み
虫の声夏から秋に変わってく切り離された夏の居場所ない
公園のベンチに座りただ休む窮屈そうな身体をほぐす
コスモスが太陽見つめ揺れている ....
明日の朝ウキウキな夏希望者はここにズバッと並んでください
春みそか初めて電話で聴く姉はデジャヴのような懐かしい声
姉ひとり妹ひとりの生活を東京のなかで思い描く夜
両国の回向院まで手を繋ぐ姉と妹みずいろの初夏
港町夕焼け市場の小母 ....
原宿を歩くわたしを占うと「甘えたりないあなたは長女」
午前二時はじめて電話で聴く声にデジャヴのような姉の面影
目覚めるとデータがすべて消えているケータイ」という夢に戦く
子供の頃蛍日記をつけていた十何年見かけていない
秋となり風は色濃くなっていく徐々に寒さが強く濃くなる
家を出た周りにスイカ畑ある時々貰う極上の味
夢で観た宇宙プカプカ浮かぶ僕数え切れ ....
蜜を吸う
つつじヶ辻の
横顔の
ひとつふたつと
数えながらも
夢一夜
二夜に三夜に
手を合わす
角の向こうの
お稲荷さんの
忘れつつ
つつ歩きつつ
津々浦ら
月の ....
潮騒が聴こえるホテルに宿泊し窓から望む荒れ気味の海
嘘つかれ嫌な気持ちが入り混じる夢の中での出来事だけど
子供の頃無数の蛍家族と見た今その場所は家立ち並ぶ
ゴミ一つない公園は美しい綺 ....
月の砂漠のベンチにも誰かが座った体温がある
明るい雨が降る砂漠一輪の誰かの薔薇になりたかった
ダイヤルが周波数を捕まえて指に伝わるピアノ・ソナタ
近くまで来たからちょっと寄ってみたア ....
子供の頃体験した嫌なこと大人の今に影響及ぼす
あの夏の雨の記憶は湿りがち何をやっても駄目だった日々
蝉の声小さくなって夏終る夏のボリューム下がる一方
美しい言葉に宿る魂は良い変化へと ....
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