冬ざれた街
物語は化石の路となり
人々は狂った時計に戸惑い
孤独という鉄鎖に縛られ
微笑みは寒空に消えてゆく
あなたの声も届かない
初めて出会った時の切なさも
セピア色に変色した写真 ....
とてー
鼻先から抜ける
夜はこんなに豊かなものを含む
とてー
夜空に浮かぶ1.2.3
うさぎの星座、からだじゅうに散りばめた赤い煌めき
その他アンタレス
あれはサイのからだね、外枠が青く ....
僕らは皆んなそれぞれに病んでます
でも、自らが病んでることに
気付けなければ、更に明るむ意識開けなければ
ダメダメ なんじゃね?
ちゃう ん?違うんかい!…〇∬
池袋まで電車で30分の處に住んでゐる
だが東京は嫌ひだ
僕の詩には
Streetはない
あるのはTownだけだ
〈大東京惑ひの末や夜鷹蕎麦 涙次〉
何故なら若い頃から
東京、と云ふと ....
外に出る時は仮面にマント
オレの正体は誰も知らない
家に帰って気づく
マントからはみ出たガーターベルト
誰かに見られていたかもしれない
仮面を外せば
瞳が見えないくらいのつけ睫毛
そんな ....
散歩から帰ってきた母と入れ替わりに私も外へ出た
6時を過ぎたばかりの夕方の空はまだ明るい
スロープ状の坂を下って土手へ降りると
むうっとした草独特の臭いがマスク越しでも鼻についた
手入れもされ ....
裾に吹雪をあしらった
むらのない雲をまとい
忽然と 瞳に降り立った
白き盲者 太陽は
この網膜を滾らせて
まぶたには収まりきらず
毛糸の手袋にくっついた
固い玉状の雪の欠片が
あた ....
https://www.youtube.com/watch?v=D5rDUcWIDcg
境界線の死体の上にベタベタと張られたシール
散乱した呪物の破損具合が叫んでいる明日
君は昨日死体安 ....
室町無頼
たぐいまれな
情弱の男性は
薄幸の美女と
かくかく歩きを
禁じる
表現 表現 表現 表現
なんも伝えることないときこそ
ワックス磨けしてスキルを高め
妄想 ....
トランプはゲームだ
国によって遊び方は
違うということだ
遊びで仕事をしてはいけないが
仕事で遊ぶのことは大事だと言う
新たなゲームも作れるし
メチャクチャなルールでも
試してみない ....
ちょっとした諍いから
大きな嵐を巻き起こし
争いがおきてしまうこともある
意見の相違では片づけられない
主義主張の押し付け合い
自動車を運転していても
....
私は捨て台詞なら幾らでも吐ける
だが今後に取つておく事にしやう
死にかけたら詩があつた
身を賭すべきものがあつた
さう云ふ話だ
男子一生の仕事
には、ランボオはしなかつたが(そしてそれ ....
心の底を見つめても、
暗い雪景色をこつこつと歩く旅人の
足音が胸のなかで響いて
コートを前に合わせては
あんまり寂しそうにするので
悲しみがうつるじゃないか
心の底を見つめても、
普 ....
出逢いの中で見つけたものは
優しい笑顔の貴方
いつの頃からか惹かれてく
自分に気付いた私
今 貴方に包まれて
幸せなはずなのに
離れてること会えないことで
こんなに苦しい
二人幸せ ....
私が詩ウタふのは所詮平和の詩ウタだ
だが數知れぬ男根が齧り取られてゐる
それを平和の御世だと云ふなれば、の話
マッチング・アプリの戀
もはや女の實體を相手に
戀の手管を試す騎士道は
廢 ....
○「不安の世紀」
見上げれば
火山灰がどんどん落ちてくる
見下ろせば
地面がぐらぐら揺れている
目を閉じれば
心臓がバクバクする
○「年」
年寄りに年を聞くのはやめてほしい
「も ....
自分はガンダム世代と思っていたけどイスカンダルに行ってちゃんと戻ってきたヤマトって凄くないか?さすが右翼。ふつうの老人はブレーメンの音楽隊員になれるだけでも栄光背負れるのにね
*
http ....
お嬢様、温かいお茶を持ってまいりましたわ。
いつもありがとう、ろーら。
今度、またあのお花を見に行きたいわ。
いつも勉強熱心ですねお嬢様は。伝えておきますわ。
久しぶりに思い出した ....
会員から預かったカネの在り方
わからずじまいのまま会計報告あげた役員に
怒り心頭の母
役員たちは問いただす母の口を封じ
まるで母が諸悪の根源であるかのように言いふらす
しかもトドメは
「あ ....
電解質の雲は、うすうす氣づいてた、赤い龍の欄干、アリストテレスの横顔、上映中の忍たま乱太郎、
立って、立って、立って、
たった一つ絶った二月
工場は閉鎖しました
ロボット肯定botになった人間 ....
左首筋に喰らいつくドンとした重さを感じ
思わず顔を顰める
まるで虫がしゃぶりつくような薄気味の悪さ
しばらくすると何もなかったかのようにすっきり治るが
不意打ちのようにやってくる厄介者
....
わたしのおじいちゃんは山が好き
山に入ってはいろいろ採ってくる
ハツタケマツタケイグチにヤマドリタケ
時にはマムシにキムシにハチノコも
一緒に山に行くと
おじいちゃんはよく木々の間に消え ....
破壊と再建の繰り返しで
歴史は編まれている
恐怖 ショック 残念
悔しさ 闘志 アクション
様々な編み方が共存しながら
延々と編まれ続け
時点時点の結果がそこにある
今日は三 ....
ときおり、ビビッと飛び立つカワガラスの刹那が、凡庸な1日を僅かに輝かせてくれるけれど、私はまるで重量の失われた物体のように空に向かって昇っている気すらした
雪は降りしきり、私は屋根の上で雪を下ろ ....
とてもとても
とほいとほい
処から
やって来る風
からだからだと
纏わりつき
からだの輪郭
形づくり
わたしの身体
通り途として
すぅうと抜け
アホイと
明るむ空の青に
挨拶 ....
眼に泳ぐ精子たち
電子を帯びたきみの姿見
幾数年もわたしの前を歩いている
ひとりごちに浴する勝手が ....
些細な日常のことでもすぐ喧嘩になる
お互いが酷い言葉を投げかけあっても
いつのまにか何もなかったかのように元通りに笑い合う
お互いわがままを言い合い許し合う
私にとって母は母でもあり姉妹でもあ ....
生まれてきた者らの國と
生まれてこなかった者らの國
お前はどちらに
棲みたいのだ?
なべてこの世は撰択肢だらけ
自分で決めろ
と云ふ事だ、要するに
僕は自室に詰まつた
澤山 ....
街に雨が降っている
いくつかの記憶が断片のまま転がっている
僕は君に呼びかける
かえってくるものが自分の谺にすぎないと
知っていても
それは君がいなければ
生まれなかっ ....
排気口からとめどなく産まれる風船。バスの行列、タイヤをラメで塗る。
正方形の庭、日付のないカレンダー、海。
「もう一度最初から話してくれませんか?」
髪の毛を耳にかけるしぐさ、紫色の砂。ポリカー ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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