なんて不幸なことなんだ
壊れた僕のバイクは
今朝の太陽も知らずに
四角い鉄の塊になったよ
....
雨の日に
ただ詩を詠めたあのころは
まとわりついてたしあわせ知らずに
....
きみがいない間
ぼくは代わりに
盆栽の水遣りをした
欅の古木に
きみは延寿という名を付け ....
発狂し家出した
母親と手繋ぐ
哀しみ歓びへと
相貌の変わりゆく
母の顔を驚き見入 ....
くれないの雲に焦がれて飛ぶ紙の飛行機がただ桜を突っ切る
彷徨って罪とか ....
春の時の始まり桜の満開に、
白い途を辿りゆき
白い橋を渡り
焦げ茶色した木造 ....
忘れるなよ
お前が深淵を見つめている時
深淵もまたお前を見つめている
恐れるなよ
時代の闇に ....
市場で首を平らにひきのばした
音がみだれあう青
鳥を目で追いながら
自分も 空がとべる
....
薄紅の 天から雪が 舞うように 下照る道に 舞い立つ園児
ゆうぐれとゆう ゆっくりとゆくひかり
愛情は空気のようにそこにある
AIはAIR ....
○「シルバー登山」
*下り坂で
転んだ先に
山ガールの心配顔
*追い抜かれることに
快 ....
わたしは
わたし以外のわたしに
遭った事はないから
わたしなのだろう
わたしは
連 ....
昨日までの
不幸なら数えられる
幸せは数字に置き換えられない
明日から先の
幸せは想 ....
靄の籠る水面に
深緑の影が霧散する
確かに脈打つ枝と枝
不確かな夜の梟が
泣いている
....
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