雪でもなく砂でもなくただしんしんと眼の奥を埋めてゆく「もうやだ」
長い長い光のすじを
たどる気持であるいていた
だれかが声をあげる
これはただの線だ
....
暇つぶしによる暇つぶし 隔てられてようやくきづいた
しらないふりで溶けている彫像
忘れてしま ....
部屋の灯りを消し カーテンの隙間を覗いたら
霧に滲んで電線にひっかかっている
ミカンの ....
見てる煙草の火で
目だまをつぶす
その衝動を
抑えこむ
目を固くつぶって
....
夜の遅い時間
心が静かになって
二人だけの時間が濃くなる
線香花火に火をつける
流れる時 ....
○「終活」
「人は人 自分は自分」
人の生き方に
干渉しない
干渉されない
「こうでな ....
ひたすら自分だけの世界に引きこもり
内面の壁画に自分でしか解読できない
文字と絵を書いている
....
安堵
不安
とにかく
しあわせ
久々に満天の星てらす道歩くおとなを振り返りみる
東京ブギウギの東京はもはやない
夢砕けギターばかりが饒舌になる
サクランボ遅れて恋 ....
換気の悪い部屋で
獲物をかじり、果汁が
血、よだれと混じって垂れる
腫れた頬に銅貨
遠出 ....
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