闇夜に響く
鴉の鳴き声
鳥目では
なにも見えないくせに
不吉を呼び寄せ
撒き散らすよに
....
あなたが言いかけてやめてしまった命
浮遊する魂の残骸を窓のない汽車の中で夢想して
夢想し ....
まわり続けていれば
倒れずに
ほそい息を繋ぎ
うたうことさえできそうで
こころなくして
....
君の真髄を食べたい
遠くへトリップすることができたらいいな
説明のいらない詩が書けたらどんなにい ....
県道沿いに転がる店の死骸
人影のなごりも蠢かず
静寂が壁を黒ずませている
MIDIの安音源 ....
人の純粋は
思春期から成人までの
ある時期の
ほんの短い間だけ
人になる前の純粋は
自 ....
夏冬の 暑さ寒さが きつくても 京の春 秋 競うものなし
ほほえみに 時をわすれて 広隆寺 ....
2つ折りの手紙を開くと白紙になっていった
インクが沸騰しだして
蒸発
気体になった ....
廃線になった駅のベンチに行ってください
コスモスが揺れているのがみえますか
だれもこない駅の ....
天使はカメラマンで笑いたい。
諦めないでほしい!
屈しないでほしい!
あなたは死ね ....
牢であり城である街を浪が洗い
壁から瀧があふれている
奴隷の子と皇女は手を結び
....
自分の年齢は
一生ついてまわる
書類には必ずといってよいほど
「年齢」欄がある
そして自分の ....
あの日 心が痛かった
息も出来ない
考えるのもやめたい
降る雨に打たれながら
君の家の前 ....
密度の濃さに目眩がするたび思いだす
わたしのために作られてはいないこと
たちまち ....
誰もいない部屋で
何も しかし 私は考えてはいないのだが
私は自分自身の存在を疑っているのだ
....
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