嫌なことはすべて後回しにしたい
嫌なことをすべて先に終わらせようとすると
いつまで経っても終 ....
高田馬場駅から徒歩１０分
父の居たオフィスは今でもそこにある。
建物を眺めて
私は買ったばかり ....
飛びたつ機会を待つ鳥たちは
地球のいのちの最後の足跡
飛びたつ機会を待つ鳥たちの
....
目鼻立ちの麗しさではなく
口もとからふと匂い立つ色香でもない
清水の底から沸き上る泉のように円や ....
デパートの地下に積まれた状態で白い光があたるからあげ
おじさんががっつりマウントポジシ ....
長いながいリノリウムの廊下
走るはしるどこまでもつづく
冷たさ等間隔の蛍光灯がつく
りだす光を ....
誰も知らないちいさな町の誰も知らないちいさな部屋で暮らしている女の子、エリカの許に毎年三月八日にな ....
帯電するからだ
静電気を帯びる
指先から延びるパルス
ステンレスの手すり伝い
衝撃が走る
....
最期の日には どう過ごそう
想い出の地に 足を運ぼうか
海を見つめて 想い 馳せよう ....
ラベンダー色の海に身をひたし
悲しみを咀嚼した
ガラスの隙間から
誰かのページをめくる音がきこ ....
他人の作品を
切った貼ったして
その切り貼り具合で
良し悪しを判断するという分野が
自称詩の ....
いつもともにある
テントウムシや
デンシンバシラが
いつもともにある
ローズピアノや
....
その女の名前は珍子 有り得ない名前で生まれた
今夜も薄暗い路地裏の外灯の下 電信柱の物影に珍子は ....
お金が無くて食べられないなら
無銭飲食で警察に捕まれば
食事が提供される
時間が無くて食べ ....
倦怠感を憶えて
窓を開ける
細い絹糸のような
雨がいつのまにか
降っている
雨は悲 ....
そ、それで検査の結果は？
「奥様も入って頂いて」
「しゅ、主人はどうなんでしょう！」
「はっき ....
血液検査の結果が出た
血糖値もコレステロールも
気になったが
何と言っても
一番気になったの ....
海と山しかない田舎
自然がいっぱいで空気が綺麗
幼なじみから
恋人同士になって
今を生き ....
何気ないひとときがとても大切に思える朝。
光はまだ淡くカーテン越しに差し込んでくる。
....
黒い手鏡にお前はお前の影を映し
真夜中に発汗する。
ぬめりを帯びた白い肌はうっすら染ま ....
娘に触れられて
少しだけ水に戻る手の甲の霜。
寒い部屋の中では一瞬で元に戻り
組まれた父の手を ....
思い出したくない。と
思考を捨てた。
声が思い出せない・良い出来事が思い出せない
いなくなった ....
澄んだ空 霞がかる頃
蕾は次々と押し出され
揺れるまだ冷たい北風
自然と近づき合っ ....
顔に
ぎっしり種を背負った向日葵は
重そうだ
僕はそう見えた
あの顔がやが ....
まがい物ががやがやして来ると
私は自分の家が
動物園に成ったかのように思って
ウジ虫になったか ....
啄木鳥が 脳天を
穿つ ヒールの音
充電切れの端末から
伸びるヘッドホンで
耳をふさいだ ....
聡明な目が おきゃんに くすりと笑ってる
黒板の端から端へと 飛び回るプリマドンナ
人差 ....
お茶漬け
シノニム
北回帰線
28rows, 1.05sec.
