ガラスが割れるように
心が粉々になる
愛は機能することはない
黒い不穏の雲が覆う
よ ....
日だまりで我の手を引き歯を立てる人のたたえる仏さまの笑み
くるくると跳びゆく記憶万華鏡、幾年( ....
優しいだけの人も
冷たいだけの人もいないって
わかってる
だけど
どっちかだけの人でいて ....
小さな金属の塊がふたついびつなフロアーを転がってぶつかった時のような音が脳髄のどこか奥深いと ....
今日も今日とて
気にせぬこと也
開脚前転するは良
見るは逆効果也 ....
折れた芯囲む分厚いダウンから私をみては首引っ込める
嫌われることが嫌いな君いつも人 ....
冬の群れが私を襲い
迷い込んだ高熱の森で誰かを叫ぶ
私の足腰の筋肉は溶けて
歩く音は電池の ....
陽だまりの中で
背泳ぎを続けているような
そんな気分が続いている
足をバタつかせなくても
....
雪がふる
ようなしずけさで
きみが横に立つ
知っていた
ことと
知って欲しかった
こ ....
いち・に・さん・死
いち・に・さん・死
秒針の先っぽで
生命が削られてゆく
刻々と
....
Only to Fail
こんな題名の小説が一冊
ほら目の前にあるだろ
....
流れていった言葉は私のものではなくて
膿を出すための言葉
森をかたちづくる言葉とか
朱の消 ....
なまったるい文章を一つ一つ読んでいくのが面倒くさいんです
そういう時代が来たのです
電子画面を突 ....
吾が髪の残り愛しくパソコンは「renntann」ばかりの日日に春立つ
立春のひかりは温し替 ....
漢字の使い方が変だった
意図か天然か阿呆か
リズムをつけたいが為の癖
捻り過ぎて胃も捻 ....
折れ傷つき 挫け痛み
苦い草を食いちぎり また歩み
道ならざる道に 壁は壁ですらなく
人のほほ ....
南の窓から朝日が差し込んでくる
簡素な食卓 トーストとコーヒー
妻と私は向かい合い 何気ない ....
消しゴムをよく落としてた隣の子
指がふれ不意に2倍の反発力
盛り上がる噂につられ恋と ....
消息
闇が待ちわびるのは
光
ひとすじの
てらされたところから
闇は食べられてしまう ....
天気が良くて
女房殿の機嫌が良ければ
我が家ももう春だ
太陽が光をあつめている
地上のあらゆる物体からあつめた光で
あんなにもまぶしく宇宙で輝いている
....
死は
終わりじゃない
死は
乗り越えるもの
人間よ
愛のために
死を乗り越えて進め! ....
たのしいな
たのしいな
ごめんな、俺なんかで
いとしいな
いとしいな
....
蝋燭で世界を燃そうとするもの
茎も葉も無い花のあつまり
冬の陽を模した手足の舞が
....
太陽とともに昇る地球の顔色を
全身に浴びながら
今日も
ぼくの見えるところ
いっぱいに埋め尽 ....
立春
待ちぼおけ
白
週の真ん中の水曜日
日曜日、月曜日、火曜日と過ごし
水曜日は何だか気分がいい
忙しさも ....
遠く南アルプスを望む高原で私は風に吹かれている。
風は私に留まり、そして通り過ぎる。
....
物語を終えて、影ばかりが白く、うつし身より抜けて落ちる。うなだれ歩む私に踏まれ、足跡が明るく、目眩が ....
優しい薔薇の面影が宙に浮かんでゆく。
清らかな朝にひとひら。
穏やかな午後にひとひら。 ....
あなたを思い浮かべてみました
幾つになっても忘れられないもので
流れ離れ遠くなるばかりの ....
今はもう、溢れて
零れるだけのボトルは、意味を見失い
積み重ねられた日記帳は
終焉の時まで
....
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