技術水準だけで言えば
既に私たちは働かなくても食べていける
次の水準になれば
労働という概 ....
夢を摘み現実見せる教育でサンタの数が減少してる
二月四日に内股の鬼
ひとり足りない合コンに鬼がきた
1円足りなくて鬼が困っている
ぽつん・・・・。ぽつん・・・・。ぽつん・・・・。
ダイニングテーブルに、私ひとり。
ぽつ ....
何かあれば心で語りかけ
父の姿を探すようになった。
残された教えを守り
地道に生き ....
餃子がね
とっても美味しいんだよ
昔ながらの佇まい
町の人達が
あちらからこちらから
電話 ....
乾いた笑い
矛盾した怒り
爪先立ちのプライド
耳後が痛む
言語、知恵、経験
....
黒ブチの
仔猫の彼女がいなくなって一週間
去勢手術を受けるために入院をし
退院した ....
HONDAのオデッセイの後部座席で
ブタは酷く退屈していた
短い足を組み
ボテ腹の上で ....
流れる水の音を聞いたり
冬の朝の空を見たりするのは
どうしてでしょう
私たちが常々 ....
よだれをとめられないひとだっている
たたきあう肩がないひとだっている
めぐっていかな ....
――どうすれば、私は私になれるのか?
日々の舞台を演じる自らの
配役について、想い巡らせてい ....
僕は崖の上に、立つ。
崖の上に立てば、あの風が吹く。
眼下の海の{ルビ潮=うしお}を見れば
意 ....
財布の中の、野口英世と目が合った。
火の年に、
大水の声を描く
詩人は、
自ら指を燃やして、
轟く稲妻にも似た
その ....
何かに頼らなきゃ
寂しさが満たされないなんて嫌だな
自分の心は自分でしか埋められない
あったはず ....
箱から出ておゆき、羊たち
呑み込んだ象を吐き出すんだ、うわばみ
立つことが精一杯の星の上で
....
川を境に
夜が半分しか明けない街から
人は次々に去っていった
半分の灯り 半分 ....
真昼のまま凍りついた
ひとつの情念
名づけようもない一編の詩を装い
光明な思想が引きずる裳 ....
じかんがないから、
時間を減らす。
くちにできないから、
乳首をしゃぶってみる。
....
僕からはたくさんの「好き」を
君からは一回の「愛してる」を
不安な夜には
我ながら情けない ....
泣いたって何も変わりゃしない
抱いたって何も埋まりゃしない
笑ったって誰も救えりゃしない
立っ ....
誰でも座ってかまわない席だから
誰でも座ってかまわない席ばかりだから
わたしは却って窮屈にな ....
瓦斯ヒーターのファンが
しばしの平安を息づくなか
真冬日が その真っ只中で
....
のんべんだらり
日長一日 だらだらと
ソファーの小舟で
文庫本が櫂に
目が疲れたらひと休み
....
バッタの死骸に群がる蟻は
ひとっかけらの憐憫も持たず
手を合わせることもない
蟻には何 ....
気分次第で
退屈な風になったり
充実した風になったりする
SUNDAYの響きがいい
開放 ....
嫁さんと
息子が
まったく何不自由なく
暮らしていくためには
ただひたすら
頭を下げるとき ....
紙で作ったお星様を
手のひらでつぶして
うまくいかなかったらつぶして
そういうことつぶさ ....
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