引き込まれる
他人の目が、声が、笑いが 黒い渦となる
心の中に 渦ができたら
考えが、行動が、 ....
たましいの裏庭で
待ち合わせたあの子はまだこない
チューリップもこんなに咲いちゃって
写真なん ....
俺なら自殺するな
そう思った
その数がつらすぎる
俺なら復讐するな
そう思っ ....
チョコで補う恋愛不足
声にならない悲痛な叫び
去年もあのチョコ売れ残っていた
立ち読みした本に涙落として帰る
ピーマン食べられず誰もいない放課後
屋根裏の小部屋の窓から、表の世界を眺める。
そこには、競争があり、強奪があり、また征服があった。
....
たわわな緑が
柔らかなみずみずしさが
宮沢賢治する
新緑が
まだ濃くない緑が
揺れる
た ....
春の野がどこまでも遠いこの{ルビ病室=へや}できのうさくらが終わったと知る
この年のさくら ....
あかつきに浮かび上がる
公務員宿舎と電電公舎
ひとり走って戸に挟む朝刊
サン、サン、イチ、ヨン ....
人の気持ちが
見える生活があったら
それを見ることが出来たなら
君はどうするだろうか?
助け ....
だから
直立猿人はマイルス・デイビスじゃないって
チャールス・ミンガスだっつーの
あいつは ....
分かって貰えぬ孤独を 考える時
寂しさが 募って行きます
昨日の雨が
今朝方から 雪に ....
(今のは、
)
うつむいたまま 石畳の下り坂に さしかかったところで
わたしの背中 ....
いくつか星が降って朝を迎えた
そんな日は少し強くなった
大きな夕日が悲しげに沈んだ
そんな夜は ....
「僕は君と、めがねの置き方を知らない」
?
洗う習慣がない。ケースに入れたことがない。寝 ....
何度2人で この街を歩いただろう
始めて出逢ったのも 始めて口付けをかわしたのも この街だった ....
付き合いが始まって
何年目になるのだろう
ぼんやり考えている
この先のことリアルにイメージ ....
ひとりの男がいつの間にか
猫背になった
献体で三枚におろせない ....
むかしからの目
童話の目
いっしょに
いってみたいな
大聖堂のその空気
....
月明かりに照らされ
髪の束の影ができる
イヤホンから流れるギター
熱いコーヒーが似合う夜
....
とうきびと甘藍を甘味の極と思いながら
私はラジオを聞く
癖のある言葉ではあったが
それ ....
一度だけ
父と取っ組み合いになった
後にも先にも
希薄な親子にとっての真剣な対峙は
それっき ....
涼しげなうなじに
舌を這わせたい
パッと見、貧乳のきみにだって
そんな欲情を抱いている奴が ....
8月下旬に僧羽高校では時の打つ音にあわせて縄を告訴する。
枯れ枝を折る時には決して縄を指に ....
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