海で眠っていれば
起こされるんだよ
水平線が
空にあるのは
海が
銀河に流れていくから ....
片隅に花
飾られた花
精一杯咲いていても
根なし草
命短し
赤い花 ....
片方の手を取って
九十歳のきくさんと
介護の青年は
デイサービスの廊下を
ゆっくり、歩く。
....
Objectの先端を
愛していた
だれ\よりも好きだったと
思えたものは
本当だ ....
戦争って何だ?
戦争でなぜ人は死ぬ?
いや違う
戦争で人は死ぬのではなく
人が人を殺すのだ
....
ストッキングを穿いたブタが
元町通1丁目のシャネルの前で
レトロな街灯に凭れてスマホで遊んでいる ....
歩いては
遠くには行けない
この足だけで歩いては
毎日 移動している道の
お ....
いつか
虹がでてるから空見て!
って
メールでおしえてくれたね
わたし
ありがとうって ....
炬燵の上にはみかんの入ったざるが置いて在る
あたりまえのように炬燵に入り蜜柑の皮を剥く
子供の頃 ....
カーナビの知らぬ公園風光る
どちらとも敵ではないし夜の梅
春兆す左舷に見えたフラミンゴ
借りた雑誌の文通欄に蛍光ペン
赤ちゃん言葉がしゃがれている
一生懸命で叶わないことが多い
りんごを食べた
わけありりんごを食べた
わけあり家族で
りんごを食べた
みんな無言で ....
しあわせ は
たぶんきっと飴色で
涙かでるほど甘いものでしょう?
なんども見逃 ....
同じ道を歩むはずだったのに
繋がれた手は離れていって
背中さえ見えない今はもう
一番星はそ ....
交響曲第一番「亀戸」を作曲しようと思ったが
口笛も吹けないので断念し
リーマン予想を証明しようと ....
窓をあけるように
テレビをつける
人に会うように
ネットをつなげる
手紙をか ....
ほほなぜる風のささやき春浅し
手のむこう雲は流れる二月かな
....
生まれてくるときはひとり
死ぬときもひとり
だけど
笑うのも
泣くのも
怒 ....
お喋りして良いかしら
もしもある女性が心は男性だったとして
でも同時によ
同性愛者だったと ....
さめたみそ汁
水たまり
霞や雲が
大人しく降る
風に運ばれ
光に刺 ....
もう会わない人が夢にあらわれて息子と夫に背を向けている
初恋は夫なんで ....
芒
あちこちゆらゆらゆれるしろがね
原っぱで ぽつんとひとりそよぐ
手の中のまるみをおびた ....
どうやったら振り向かせられるか解らなくて
戻ってきてよ
戻ってきてよ
それしか呪文のよ ....
あの季節
自分のからだから、言葉がはがれ落ちてくのを
見てた
のりに浸した活字みたいに薄い ....
昔の日もらいし歌の一首をば失いにけり惜しからざらめ
いまも妻傍らにありすやすやと何を夢 ....
私の中に言葉がやってくると
私はつい沈黙してしまいます
・・・私、詩人なんです
馬 ....
君がまだ雪の原にいる頃
わたしはあおい花に挨拶
こんなに違うね
いま君がいる国と
でも今日も ....
西側の二脚の椅子に
座っていた
子らは
ふくふくと育ち
ようようと三月へと出かけていった
....
瞳
二月の白い雨の中
何もかもが凍りついた冬日
畦の匂いさへ凍りついたまま
も吉は ....
チチアンのヴェヌスもの倦く横たはり
街道に花の夢みる晩冬に
ラムコーヒーにひと夜明かしつ
大学生になってCDプレイヤーを買った。私が主に聞いたのはバッハやモーツァルトなどのクラシックだった。 ....
{引用=
「カスタネットを叩く小さな手が、乾いた音を空間に弾かせて赤と青のあわ ....
かなしい歌をつれて、
春風がきみの頬をさわるとき
ひとびとのささやきは町を彩 ....
詩をつくるとき、「大きさ」を意識しているだろうか?
私の場合、心の大きさなどは考えることはあるけれ ....
ある聖夜ふと訪ひし教会に
聖誕のミサいかしくも
執り行へり鐘や鳴りつつ
我は信徒にあらねども
....
あなたが とても有名な
シェフなんだって ことは 知ってる
でもね アタシ
スイー ....
加筆訂正:- 二月/こしごえ[22:03]
- 三句目を 追加しました。 拝礼 。
41rows, 1.05sec.