今日という日は、
僕をおいて何処かへ
行ってしまう
別れの言葉も告げずに
今日という ....
風に吹かれて空き缶が
ゆるい傾斜を上って行く
カンカラ転がり上っては
カラカラカラリ ....
浴槽の栓を抜く
しばらくは何事も変わらない水面
さざ波のそぶりさえない
今 渦中では
見えな ....
それは
草原の中にいきなり現れた扉のようで
開けた途端に怪物が流れてきた
怪物達はノブを回し
....
蟻が這ふ白き身体や不燃ゴミ
甲子園九回裏に出す扇子
通り過ぎていった人たちの口癖ばかり
まだボケる余力がある
たくさんのさよならのなかに希望さがしている
あなたが 失くした ラインダンスは
素敵な楽曲と 共に 蘇らせる事が 出来るよ
天使の声がし ....
たまたま聞いていたラジオ
二日連続でべつべつの番組で
aikoのカブトムシがリクエストさ ....
人は覚える生き物
忘れたがり屋な面も見られるけど
それでも新しい何かを覚えようと ....
コストパフォーマンスではない自分が欲しかった
でも生きるためにはある程度のコストがかかるが
....
わたしはわたしの中に
夜を溜める
そしてその夜を醸してゆく
深くなるように
やわらかくなるよ ....
人生において僕は様々な役を求められて来た今もね
もちろん卒なくこなせる人間ではもちろんないその対極 ....
僕は確かに水中から青い空を見ている。
きらきらと輝く太陽がゆらゆらと屈折しながら僕の体をかすめ ....
透き通る白い羽を雄大に扇ぎながら一羽の白鳥が湖面に波紋を広げる頃、
薔薇園で真っ赤な薔薇が一輪 ....
大草原の中、一人仰向けになり雲を見ていた。
青空にぽっかり浮かぶもの、地平線からもくもくと湧き ....
最近疲れがとれない。
なんだろうこの疲労感は?
運送業なので確かに休みの少ない職種ではある。 ....
【暮れかねる】
ある日 冷蔵庫の中のものが
すべて 薔薇の花になってしまった
五月が ....
みなさん、こんにちは。
いつもお世話になっております。
今回、みなさんに読んでいただく
「悪 ....
あなたの少し後ろ側
影を踏みながら歩いていく
街灯の明かりが怖くって
あなたの手 ....
前の家のばあさんが死んでしまった
腰より低く背を曲げた八十いくつのばあさんだ
息子夫婦は遠くに住 ....
ひかり草がきょうは青紫を纏い
インク花はそれが気に入らないらしく
いつもより繁殖している
間違 ....
梅雨のぬるい日日
あたまが豆腐になっている
天気予報が世間並みに外れたので
好天のそとに出てみ ....
瞬きがまだ終わらないうちに
なくなってしまう
数知れぬ一秒にも
満たない想いがあるだろう
と ....
ななしのごんべ
どごがらぎなすって
どごさいぎぐさる
あとなんねんいぎる
どげんしてどご ....
本日は
センカク問題に詳しい
八百屋さんの
真行寺公夫さんに
お話を伺いたいと思います
....
やりたいことをしているはずなのに
できない言い訳を探しているとき
とてもなさけない気持ちになる
....
ほら そっと後ろを振り向いてごらん。
どこから続いているのか
ずっとずっと遠くから
....
登った
登ったって言うけどさ
正直
俺たちが運んでる訳じゃん
エベレスト山頂まで
大型荷物 ....
山にはもう
やわらかな緑はないようだ
濃い万緑におおわれている
鶯の歌声も完成にち ....
すてきな溝があったので
かたほうの耳をそこにあずける
夏草は風に ....
神様は人間の中にいる。精神のうち欲望を制御した美しい理性だ。それが人類普遍の原理となって ....
朝、
調律をはじめると
雀がどこかへ飛んでいった
かなしみのあまりこぼ ....
今夜でひと区切り
灰に身を浮かべている
安らぎは沈んでいる
やがてくる暗さに構える ....
目覚めても
夢が続くのか
岩穴に
風が吸いこまれていく
のぞく眼に
洞窟の奥でうつむく ....
血にまみれたままでは
だれも救えないと思い
顔に包帯を巻き付けてみた
そして何も見えなくなって ....
辺りは静かで仄暗い
細かな気泡としなやかな水草だけが
照明の光を蓄えて揺れ動く
水槽の中を泳ぐ ....
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