携帯の明かりが照らす叫び声音もなく声かける人もなく
刺す冷気窓際からの匂いかな不定期深夜慟哭時 ....
駆け足で泣くと、
電線は、雀の足でたわみわみ
夜は上を黒、下を青とし
地面は音もなくぎちぎちと ....
故郷遠く背にすれば
曇天に霞みゆくは青く長い山の尾根
道に続くすすきがどこにでもいる老人のように ....
じりじりと国が焼け
冬は飛び立ち
うなじをうなじに見下ろしている
午後 ....
恥ずかしさのあまり
穴があったら入りたいと
言うべきところ
穴があったら入れられたいと
言っ ....
130117
本部のマネージャー氏曰く
よく噛んで頭脳の活 ....
江戸の町を外れた木々の緑の林道を
刀一本脇に差し
首輪を繋いだ愛犬つれて
{ルビ悠々=ゆ ....
虫食い算のように所々破けた穴に
正解を埋めていく作業は
途方もなくわたしを混乱さ ....
嘘が許せないなら
現実を受け入れる強さを
持たなくてはならない
嘘を憎 ....
涙がひとしずく流れたら
それが合図だ
明日を輝かせる
合図だ
....
昔見たドキュメント番組
捨てられて ひどい仕打ちに 涙する子ども
親戚や 知り合いの家 たら ....
過保護になり過ぎた時代に間違って先走って坊やの道を
作ってあげそうになってしまうんだ
....
そうだね、きみのいうことは正しい
でも僕はそう思わない
どちらか、じゃないんだ
ここに道は ....
朝
お玉におかゆが残ってて
夕べ
ゆきひらでほとほと煮ました
温かいものが食べたくて
....
ため息を缶詰にして積み上げて635メートル越え
配給のおにぎりの味阪神忌
ちりとりで雪掻く朝やねこまんま
つぶされたくて蚊飛んでくる
土下座する機会与えてもらえず冬の日本海
社交辞令云うだけの口にリップクリームぬる
お月さんが真上にいたら
あたしはもう逃げらんない
持ってる紙コーヒーの中にだって
はいって ....
ギュッと閉じた
眼の奥の熱
ジワジワと
脳裡に浸みゆく
からだの寒さを
毛 ....
(以下英語で)
「カスタマー・サービスです」
「あの、レ・ミゼラブルの上映スケジュールを知り ....
大根は嫌いだと言う言葉が冬休みの合言葉だった
小高い丘が連なる様な古墳群の一角に施設はある
....
今 この時に
私はあなたと同じ日暮れを
病んでいる
今 この時に
私はあなたと同じ孤独を ....
人生は勉強の連続だと、
心の底からケーウラくんは思っていた。
学べば飯の種は得られるが、
学ば ....
冬の薄暗い回廊を
渡ったところに教室があって
頭痛を抱えたままの君は
そこをめざして歩いていく ....
からからと 庭の枯れ葉は 風に舞い 集まってゆく 雪のように
チチチチと 小鳥は木の実 ....
休みの日だからって
何かすることはない
ヒマだから仕事してたほうがいいかも知れない
生きること ....
赤いウミウシの模様であった
デパートの包装紙
それで母はちゃっちゃかと洋服の型紙を作る
かつて ....
プラスチックのじょうぎをカタカタいわせながら
後ろから走ってきたから
こうちゃんだとすぐにわかっ ....
君からもらった
クッション
誕生日だったか
クリスマスだったか
君が僕にくれた
唯一のもの ....
精製されていく社会について
ゆるい登り坂が真っすぐにのびて、空に消えています。
その道に ....
子猫のしゃっくりを右手で引っ掴み
....
北海道にいったら鈴蘭に会っておいでなさい
寒い寒い大地から葉をのばして
日なたにも日陰にも茎をの ....
ふと雑誌の広告を見て
コーセーという化粧品会社の存在を忘れていた自分に
ちょっと驚く
長らくp ....
直ぐに裏返るその舌はダメ
不安?
反発ばかりしていて
慣れていない ....
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