恩師のＹ先生は
僕が被災地の石巻へ旅に出る時
ポルトガル料理とポートワインに酔い
ほてっ ....
人形劇の舞台の上で
おどけた河童の傍らに
黒子がひっそり、ついていた
日々の舞台で僕 ....
♪その壱
ぞうは木の上で鳥の卵をかえせるのか？
こたえはホートンが知ってるよ
♪その弐
....
蝉のプラモデルを買った
部品をよく確かめながら
組み立て方を見て作った
完成した蝉 ....
ブランコが電車みたいに横移動できたらとてもすてきだ
ブランコで隣町まで行けたら
それはとても便利 ....
今日もあせをかいて老母と
子供たちと彼女のあしたのかてを用意する
支払いが間に合わないことなんて ....
太陽が西に傾く頃が
いちばん悲しい
楽しい時間も
幸せな気持ちも
いっぺんに
さらわれ ....
豆腐のプラモデルを買った
部品が全部そろっているか確認した
思ったよりもたくさんの部 ....
夏、少年は二度と戻らない季節を駆ける
夏、少女は突然に女として生まれ変わる ....
カンブンが襲撃してくる 肉襦袢の間に上手く挟まって死ぬ
蟻達がひねもす辿る道中に 二十セン ....
僕はそこに居た
夜が明ける前
朝はまだ遠いところで
僕はその部屋に居た
沢山の人たちが ....
楽園でもない 地獄でもない
早、３年２ヶ月
生きている
それ以上に生かされている
生か ....
楽屋には雨が降っている
彼は黒い傘をさして
鏡の前に坐っている
これまでに舞台では
幾千もの ....
僕の家は
坂道の上にあるので
坂道の下から
生えている木の
てっぺんの部分を
ちょうど
....
チューブトップ
思いっ切り
べロンとしたい
ハチ公前
人待ちの
あの娘
....
友よ
あなたがこれまで流した涙の量を
知る由もないのだが
これからは僕の頬を使えばいい
....
真昼の高架下
薄暗い小さなトンネル
壁面にスプレー缶で書かれた
ＨＥＬＰ
よくあるい ....
たった一秒の甘い闇
長い抱擁のさなかで
奇跡のように あなたの背後に現れた
虹の向こう側 ....
「きゃりーぱむぱむって噛まずに言えるもんね」
『言えてないやん』
「言えてるもん」
....
ねぇダグラス
「たんぽぽのお酒」を読んだよ
ねぇダグラス
本当にタンポポを醸そうか
白や ....
20130805追記
表現が少しきついところを直しました。この方の書き方もきついのですが、評価基 ....
マテリアルが火花を散らす
エーテルのなかを炎の｛ルビ魚＝いお｝が泳ぐ
過給器で圧縮された ....
バラードの汚れない 水溜り
つま先でなぞって
描きながら 踊る
何を舞うか語るまでもな ....
スローモーションに
望む
測り知れない
されど
測りたい
己の器を
....
つるくさは
伸びていく
明日の空へ向かって
つるくさは
伸びていく
しなる鞭のように
....
夏のプール青い寒天切る名手
さやつきグリンピースを買う
今年も
豆ごはんを炊こうと
薄緑色の愛らしい洋服ごと買う
冷 ....
会いたくて震える人がいるように 別れたくて震える人居て
ロミオとジュリエットは恋人で 君と ....
ロックと言葉が僕の友
いつも僕をかきたててくれる
でも僕には歌が歌えない
調子外れの鼻歌くらい ....
きっときっと
いつかは笑い合える
今は手も届かないけど
君が遠くにあるならそれは現実
どんな ....
＿＿は
地球より大きなものをさがして
空を向く
口をすこしあいて
鳥がきこえる
い ....
人がたくさんいるばしょで
ぼくはぼくを忘れてきたようで
恐れるように道を渡るものだから
道もぼ ....
原発を止めたって
心臓が止まるわけじゃない
嫌ならやめちまえ
生きるのはそもそも
楽な仕 ....
その境界線は 神秘の森へと続いている
無防備に踏み越えると
迷宮へ導かれる… とは教えられて ....
この物音一つしない部屋の窓で
僕は夢の何を見てきたのだろう
それは 黒い影のような物
いつ ....
なかなか顔と名前が一致しなくてごめんね
でももう時が来たのだね
なにもかえせなかったのに
....
きみはちいさなものを
あたためて
あたためて
あたためて
殺す
言わなかった
で ....
タカラダニという虫がいます
窓の内側に数匹
壁や天井にも数匹
とてもきれいな赤い色で
私たち ....
今日は何か落ち着かない
そわそわ
そわそわ
空から漫画のコマが落ちてくるように
....
地球は今、塵の多いエリアを通過中
その真空地帯に
宇宙塵を食べて生きる
小さな虫がすんでいる
....
空気が冷えると
葡萄の匂いがする
秋でもないのに
葡萄の実も
成ってないのに ....
「あなたの愛はどこか角がある」
君が云ったその言葉には刺が・・・
事を丸く治めるために
何 ....
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