冬の日射しが 淡く部屋に溶け 影との対比に 霞む金魚鉢
寒い部屋 季節外れの 金魚鉢 ....
ぼくの抜けた歯を
おばあちゃんが外に投げた
いい歯が生えるといいなあ、と思った
冷たい夜気が窓 ....
なにも持っては生まれてこなかった
はずなのに
なぜなくしたとおもうんだろう
毎日なにか足りない ....
黄身が男性で例えば異 ....
失う／失われることについて
あるいは、
手付かずの真夜中の数え方について
「いずれにしても ....
祈る
光が俺を通り過ぎていった
俺の祈りはあまりに浅くて
命をたぎらせても
....
この間
風の噂で聞いたんだ
僕の姉さんが
巨乳でイカすって
街の男たちに評判だってことを
....
ああ、太陽よ
きみが眩しすぎて
とてもつらいのは
今日もこの世の中を闊歩して
苦しむぼく ....
僕は君の靴下の柄を知らないし
使ってる化粧品の会社も
朝起きて最初にすることも
目覚める時間も ....
島がある
蒼い海原に
点々と島がある
島たちは他の島が遠いため
どの島も自分たちを
孤 ....
観覧車に乗れなかった人が
昨日から列を作って
橋の向こうまで続いている
建物や坂な ....
雨上がりの帰り道
まだ少し小雨の降る中
また本降りしては…
かなわぬ！と少し…
足早に家へと ....
この胸の中
溢れてくる想いを
儚く崩れ落ちそうな想いを
君の胸にあずけて
僕 ....
君をほめる言葉はいくらでも並べられる
だけど伝えたい言葉はたった一つ
『君を愛してる』
お互い150まで
生きようねって
話してる
馬鹿げてる話だけど
言葉にしてたら
現実に ....
なにもきかなくていい日がきて、かげのない広場に咲いた花をゆらし、白地のデッキシューズに蝿がと ....
僕らが若い頃
自分の立ち位置を
明確にしておく必要があった
それは革マルでも
中核でも
....
晴れない気分
ざわめく心
すべてがつまらぬ
人生迷路
逆ミサイルでも
一発かませば
きっ ....
「3月の終わりに東京へ行くんだ」
そう言った君
離れた場所で夢を掴もうとする君はきらきら ....
昨夜の口喧嘩の
後始末もそこそこに
降り止まない雨の中へ
ぼんやり歩き出す
昨日より ....
なんでもね、いきすぎるとチュードクになるの
アルコール、ごはん、甘いもの、人
溺れちゃうのよね
....
ベッドに
開かれたままで
一冊の絵本が載っている
水と絵の具で描かれた ....
朝の四時ごろ、おばあちゃんが眠れないといって
起きてきて気づいたのよと母が言った
首をさする ....
タンポポさん
春の陽を楽しみなさい
思い切り根を張り温かい大地の恵を吸い上げ可愛い花を咲かせるが ....
ナナという名前だった
もとは捨て猫だったらしいが
いつのまにか
隣の家に居着いてしまったらし ....
湿り気のある冷たさ
青灰いろが白んでいる
桜の木々のつらなりが
濡れた茶色で春を待 ....
本当は分かってるんです。
わたし達には何もないって。
共有できる感情もなければ
共 ....
ロックンロールは
好きかい？
ロックンロール
最高！
ヘビメタがなければ
私は死んでい ....
君の瞳に恋をした
毎日君を想い
毎日悶え
毎日苦しむ
君の心はSomebody else ....
君の瞳はダイヤモンド
とびきり美しく輝く
キラキラ光り
みんなの目を奪う
君のハートはダ ....
泳ごうか、とぼうか
愛機に祈るか暁に祈るか、
暗く閉ざされた青のなかで
惑いながら ....
陸と海を別つ隔たりなど
無いに等しい
屈折した光さえ
愛せてしまうのだから
陸と ....
私が誰かとセックスしたら
あなたは怒るかなあ。
わたしが誰かを大好き ....
拳のなかで
石 ....
こざとおおざと
大阪の部屋にいて
月へん肉づき
服薬する脳
さんずいさんづくり
....
首切り地蔵は
首切り者ではない
雨の日には里芋の葉を誰かが乗せる
緩やかに窪んだ底部に向かって ....
ガラスだった
熱ければ溶けて
寒ければ縮んだ
落とせば割れるし
転がせばすぐ ....
....
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