寒いのに雨まで振りはじめる。
二年前に捨てた猫たちの事を思い出す。
....
わだいが
あわないからいい
しゅみも
せいはんたいなほうがいい
かちかん ....
過剰な感覚
直観の感受
表出する感情
抒情を排し
かわいた言葉に
質感そそぐ
....
高校生の時、ハワイ旅行で娘に「パパ、イヤ」と蔑まれたなど脱線も楽しい生物の先生に聞いた中で、最も鮮 ....
にしのそらに
ばくげききがしずんでいく
まちによるを
のこして
ちきゅう ....
だいじょうぶ?
確かそうきかれたのだろう
ええ
反射的にそうこたえたのだろう
あってる
あ ....
なまぬるい浴槽は
たいていの私の体温を許容する
魚が泳げるくらいの
水質で呼吸をする
....
ねぇきみ大人なんだから
うまくかわして
うまくこなして
生きていかなきゃ
そこに甘さは
必 ....
われをわすれて
あそんでる
こどもが
こどものまま
われにかえる
どう ....
それは舞踏そのものだった
指揮棒を持たない指揮者のようだった
楽器が鳴る
音が ....
モモンデン
モがおおいから
ちがう
にせもの
たのしそうなえがおで
そんなに
それで ....
ピアニッシモを聴きたくて
それに音量を合わせると
メゾフォルテで爆発してしまう
音の大小だけで ....
永い夜の後に
束の間の朝が来て
君はシャワーを浴びている
水の弾けるそ ....
長い夜
君が眠れぬ長い夜
君が寝るまでお話し聴くよ
そうなんだ わかるよ君は悪くない ....
散在する
おと、おと、おと、おと、
らせ ....
ひらひらと、あたしのうろこがひかる
海の光と、空のひかりに
ひとつづつとしをとってゆくと ....
人の消えた朝を
獣の群れがすぎてゆく
光は暗く
息は昇る
割れた堤防 ....
透明の氷の中に泡ひとつ
がりりと噛んで恋を終わらす
川に咲く半透明の ....
滋賀の街角
如月の風そよ吹きて陽の光穏やかにして二人行く道
二重なす霧の狭間に立つ山と街 ....
窓からはしずかなる灰色
雨の日の午前の喫茶店
そのぬくもりやひかり
その湿りが好きなのは
自 ....
左手はご不浄らしいけど
わたしって左利き
どうしよう(笑
歯を磨くのも
お箸を持つの ....
これで終わりだ
哀しみの淵に佇んで
棺桶に片足を入れてみる
そこは冷んやりとしていて
....
涙の価値は
心に打たれた楔の雨か?
涙の価値は
人の言葉に耳を傾け
それを吐 ....
(た) たとえばそれは
(ち) ちぐはぐな愛憎
(つ) 疲れ果てた心情
(て) 掌 ....
球い地球の表をめぐる水の一部が
立体の水槽に拉致された
左右にたなびく水草を移植し
静 ....
いっぱいつらい思いをして
いっぱい泣いて
いつか結ばれる日を夢見ながら
君を毎日想 ....
とりあえずわたしはたべっこどうぶつになりたいよ。
それで愛らしい輪郭にあらわされてさ
あなた ....
棚から落ちた私を
拾い上げた人の瞳を見て
私は私を初めて認識した
もげかけた手足とか
....
「行かないで」
遠くで聞こえた気がした17時55分
あまりに寒い夕方には
....
見えない塔のてっぺんから
見えない鐘の鳴る音がする
見えない塔には見えない人が住んでおり
....
今日は特別に晴れている訳ではない
相変わらずのうす曇
今日は特に暖かいのでもない
昨日と同 ....
始めから、カップは空だったのだ。
ゆらゆらと天井から吊らされた裸電球にまとわりつく湯気は
....
詩にかなしみは必要ない
詩人がかなしげである必要はない
でも思い込みの枠を外す
鍵を手に入れる ....
短歌を超える詩が、あってもいい
詩を超える短歌が、あってもいい
詩人も、歌人も夜はおなじ寝床 ....
私が
こうして
文字を綴るのは
この
鉛筆の芯がなくなるまでのこと
あれ
もう芯がな ....
二月の天空は
コートも着ないで
冷えるのにまかせているせいか
時々
くしゅん、くしゅしゅんと ....
人間だけが
笑うのは
きっと
それだけ
悲しみを背負って
....
ワズ
この物語はフィクションであり実在する人物・団体とは一切関係がないということ
?.
....
ピアスの片方を失くしてしまった
お気に入りのピアスだったのに
あの日 あなたとふたりで
ショー ....
恋しからずや朝の雨
まだ暗きそぼ濡れに
恋しからずや朝の露
僕たちは遠いものをおいかけるばかものだ
ただしくおだやかにいきていればいいのにそれを破る不穏な ....
羅針盤のない船はどこを目指しているのだろうね
まさかハッブル望遠鏡でしか覗けない120億万光年 ....
とどかない手紙のなかにしたためられた言葉はどこへいってしまったのだろう
それは終わらない最終章 ....
ケースというよりステップ。
蜘蛛の巣は破壊され、
空に放り出される。
閉じられた平和なガラスの中の少女は
僕の完結しない気持ちを無視して
無理やり今日の夕日を沈めた
....
雨が降る日はねむれない。
目をつむれば嫌な夢
幻覚のまがいものまで見える ....
遠くの音がする
ペットボトルはコポコポと
目はきらきらと輝いて
真っ黒な髪が揺れる
潮風 ....
チョコレートを渡して
告白が出来る日が
あることを知ったのは
中学二年の時だった
愛の言 ....
これからの時代は
中卒だけでは
仕事に就けないと
頑固で怖かった親父に諭され
反抗することも ....
さようなら、ピーター・パン
大嫌いな方の僕を いつか置き去りにしてきた
長い時を経て 離れた ....
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