月光をグラスに落として
バーボンを注ぐ
舌の上に
冷たく燃える
冬の夜のエッセンス
庭 ....
泳げなかった
けれども
病院の先輩に誘われ
三人で行った
一頻、海に入ったりした後
浜 ....
母の愛
懐かしい恋人
僕自身
僕の血がかよっていたはずの手袋が無くなって
とてもココロと ....
{引用=
とりなさい。
する場合を除く。)
泡立ちが
いくつもの水脈のこじれに
目視し、小 ....
本当は時間がないなんて嘘なんです。ごめんなさい。謝っても謝りきれない君に告げなきゃならない、潮時 ....
とおく どこからか 風のなきごえがきこえる
今日 ぼくらの小さな家で 象が 溺れそうに
泳いでい ....
「あなたのアイデンティティはどこにありますか?」
という、
質問というか、アンケートの結 ....
正方形の朝から
君の足の親指の
かたちを思って
ぬるい箸を
握り締めてる
鳥のゆく先
瞳 ....
じゅうじか?
ううん
かざぐるま?
ううん
なにかのかざり?
ううん
なに?
しゅ ....
うつせみ、と読むんだ、と知ったキッカケは
やっぱり そうちゃんだったような 気がする
解説を ....
「蓮根って変な植物だね。」
「…確かにそうかもね。」
「俺さあ、美容室のなんか、ヘアーモデル ....
繊細という名の
プラスチック爆弾
言葉が揺曳する中、俺は
「左」を確かに失った
....
森の中を一匹の孤独なスイミー達が
泳いでいく
「左」は失われたものの象徴
「俺」は ....
「気圧に狂わされた卵紳士」
ガラス瓶の口は、水あめマジック
尽きない夢(幻)を見続ける。
....
君はそのうち泣くだろう
こらえ切れずに泣くだろう
来る日も来る日も不運か押し寄せ
対処しきれず ....
(さ) さよならを
(し) 知ったのは
(す) 全てが終わって
(せ) 刹那の色に ....
(か) 籠の中の鳥と
(き) 気狂いピエロは
(く) 腐り果てた
(け) 倦怠感の ....
(あ) あれがいのちの灯。
(い) 幾重にも重なって
(う) 嘘偽りのない
(え) ....
私をつくる細胞がいっぱいあって
皆があーだ、こーだ言っている。
それぞれに絵を描かせて見てみると ....
濡れたスリッパをベランダに干しておいたら
一匹のアシナガバチがとまっていた。
花の蜜を吸うように ....
ごめんね、チンペイくん
(・・・・・・・)
わたし、チンペイくんのこと傷つけちゃったね
(・・ ....
父が撮ってきた家族の写真は
いつも後ろから
母がいつも文句を言っていた
どうして正面から
皆 ....
そう言えば雨が降り出し孤独感背負ったものが重くなる夜
横顔があなたの心表して日向に浮かぶ哀し ....
何かが近づいている
私の背中の遥か後方から
何かが起こっている
あなたの視界の外で
....
橋の下の叢に
ひっそりと落ちていた
真珠色の受話器と
捩れてしまった一 ....
子供の頃
古めかしい三面鏡が
部屋の隅にありました
木目模様の板に貼られた
三枚の鏡はそ ....
あのひとは
気まぐれで意地悪
あたしの気持ちを
試すかのような言葉で
揺さぶりをかけ ....
私の中の私は
うたいたがっている
死にたがっている
なまけたがっている
甘えたがっている
....
青い空を白い雲が流れて行く
さらさらと水の流れる音がする
地上から隔絶された空の楽園
ここ ....
三つ釦のついた
ラジオは壊れていない
爪の尖った
猫は壊れていない
青い釦のついた
....
あの日は踏み潰された壁だった
ポケットに毒虫を入れたまま
こっちをみて あっちを「いる」
....
青いビニール袋を頭にかぶった集団が
夜明けを瓶につめて持ち運んでいるのを
プールサイドの金網の隙 ....
しょうがないじゃない
わざとじゃない
あの人が悪いのではない
誰のせいでもない
ひとりでにそ ....
心臓の扉を開けてしまった君が あっけなく風に吹かれた
枝になった虫食いの葉は 抗うことなく舟に ....
二つの種から育ったものを
誰かが一株と数え違えて
別の誰かも数え違えて
誰もが一株と数え違える ....
白いハンカチを
....
振り返る時は 慣れた椅子に座りたい
真夜中の冬のような 音のない音の中で
Lalalalal ....
もしも神に出会ったら
すがり付くだろうか
狂った歯車を止めてくれと
飛びかかるだろうか ....
きっと ありふれた速さで
壊れる君のベッドルーム
朝まで待てなくて
落ちたスポットライトの ....
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