からっぽになりたいのに
わりときっちりはいってる
あたしの心ん中
整理整頓きらいなのに
....
突然やってきて
ふらっといなくなる
さっき笑っていたかと思うと
3秒後には落ち込んでみたり
....
涙を流して石になる
横で女も泣いている
生き物たちは銀河だ
生き物たちの銀河だ
....
上野の美術館内で
ガラスの内側に坐る法然上人は
時を越えて歩いて来た
旅人の私を待ってい ....
その
首筋に誘われたから
わたしはそっと
おつきさまの
うで
のなかで
砂になるのを
....
数珠を手に坐る
法然と親鸞は
21世紀の上野の美術館内に
少し離れて向き合っていた
....
ぼくの、僕の捉え方
びっくりするほど悲しくて
なにをしても零になる
自分を思うと泣 ....
大学のころひとりで
ヨーロッパの映画をよく観にいった
そのあとは音大生の部屋に行くのが常だった
....
音を立てて列車が揺れる。
衰弱しきった僕は不眠症。
僕の隣には幸せそうに眠る君が。
幻想列車は ....
傷めいていく、
‘メケメケ’
ベラドンナで拡大した世界はひどく渋滞し見ている、
足が、 ....
夜明けに向かい
風は吹いているか
夜の
深淵に向かい
風は吹いてはいまいか
....
....
前途様様
人それぞれ
昔はいまを知らなくて
いまも明日を知りゃしない
灰 ....
このままでは
薄黄緑色の祭典までに間に合わない。
「複眼の君主は、儀式的な世迷言」
果 ....
もう
ゆっくり
静かに
時を
過ごそうと
いたの
何故
何故
....
誰もが知ってる極東の国から
脂ののった中年がやって来た
お金がないときは
ここにきて
隣 ....
つぼみの色が明るくなるとき
もうすぐだよって
私が言う
みどり色がうすくなるとき
もうす ....
見えないものを舞台に見つめる
それは無念
それは苦渋
それは憎悪
それは諦念
おどろおどろ ....
1
性細胞が減数分裂するとき
一対の染色体はランダムに遺伝子を混ぜる
個人を規定していた遺伝子 ....
透明なせせらぎが遥か遠くで
岩の間をくぐり抜けてゆくのが
聴こえてきそうな三 ....
わたしだって一生懸命走っているのに
なんか自分だけ後ろへひっぱられてる感覚に囚われてしまって
....
12月ともなれば街はいやいやに浄化されて、今年楽しかったひとや哀しみに嗚咽したひと、苦しさからい ....
漫然と眺める視界に映りこむ小さな爪きり
朝日のスポットを浴びる雪印コーヒーの紙パック
得意気な自 ....
さえぎるか光を
くるんで
やわらかく
綾の隙間から
洩らして
細かく広がらす
カーテン
....
、詰まる、もの、溜まる 金属の、音が、あ 、 内臓から 性器を刺激し 喉元の、奥へと
その ....
沈没船アルゴの軌跡座標軸
不死の妙薬アンプル毒のアンブロシア
足の木歩き回る晴雨植物 ....
夜な夜な百物語七不思議
地蔵谷継子捨てこどもの結社
木版画黒色植物バルハラモドキ
....
やっとのことで仕事を終えて
疲れをしょってバスから降りて
暗い夜道
白い吐息
....
月の話を聞いている
祈るために聞いている
祈るとは
どんな奴らの幸せでも
も ....
中学のとき
それが休日の過ごしかたのような気がして
よく一人で映画館に行った
暗い ....
ハンス・ギーベンラート
ホールデン ....
逆立ちしてみれば
総てが180度 別世界であります
たった一人 逆さまな様は
見ず知らずの ....
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