押し寄せる声に
紺青の声に
おののく 震える海をおびやかす
流れがある
....
私の考えが
いつも 見えた
そこで見えた
あれは一体何だったのだろう
ぼやけた彩 ....
男は さみしかった
女は 愛されたかった
男は 母を求め
女は 父に重ねた
いつから ....
天才は漂っている。
天才は寝ない。
天才は努力してもなれない。
愚者は他者と比べる
愚者 ....
それは暴力だった
俺は暴力をふるっていたのだ
その事実が俺を黙らせた
宇宙は戦争の ....
君を幸せにできるのは
僕しかいない。
ハチャメチャな思考に
着いて行けるのは
僕しかいない。 ....
指先は弾く、のではなく、なぞると気付いた時。
あらかたを空に投げてしまったあとで
積み残 ....
この二つの塊を
天使の羽と勝手に名づけている
壁一面に沢山の羽を虫ピンで止めておく
壁 ....
大雪の余りがこっちの粉雪
この闇の白きは雪とは違うかあれは
ヘッドライトが放射す ....
110129
すぃーとん
すぃーとん
穏 ....
コチコチに
凝り固まった
カラダに
腕をまわす
特に
胸のあたりが
ジンジンと痛い
....
鉄条網を飲み込んだまま
息絶えたヘビ
懐かしいものはもう
手の甲に残る夏だけで構わ ....
夜の震えの先の先
狐は狐にゆうるりと
星の巡りの底をすぎ
同心円の冬をゆく ....
みやさとあいににた
とげとげしいおんなに
壟断され
ぐれつな
ないように
なる
あと ....
わたしの内部で
薄明と薄暮とが 蒼く対流している
その中を 灰色の臓器のようなも ....
どこからきてどこへ行くのか
その存在さえも危うくなる
あまりに似たものが多すぎて
自分 ....
ほっとした
「有無で
ほっとし」た
老)慕
破裂する
(子宮に
)またみずは
....
地球の端を見つめて歩く
犬を連れた二人がいる
灰色の砂は僕らの罪を表しているようで
青 ....
私の部屋にスミレが咲く
不本意な場所で時季外れのスミレが咲く
その限られた土の小さな ....
私は時々、こう考える。私以外の人間は存在せず、現実は全て私の夢で、その私はまだ生まれてさえいないので ....
ねこのこえがきこえる
冬空の底のそこのほうから
窓をあけてみても
すがたはない
姿などなくて ....
左手にコーヒーカップを
右手にペンを
耳にヘッドフォンを
鼻にカシスの香りを
目にテレビモニ ....
何もせず僕は今日に生きる
黒い机に載ったベージュのコンピューターや
襟の擦り切れかかったワイシャ ....
空に浮かべるは白い息
冬の寒さは私の
感覚を
動きを
感情を
麻痺させ ....
君は僕と出会ったとき
僕の鼻を見ていたよね
ずっと
ずっと見ていたよね
気付いていたさ
君 ....
悪いとこもってるんが悲しいんやないんよ
あんたの悲しい顔がみとうないの
あたしは普通のつもり ....
浜町で地下鉄を降りたら
明治座を背にして
とっぷりと暮れた
甘酒横丁をまっつぐ歩く ....
二人掛けの座席に体を埋めて
揺られている 誰かが思う
向かって右の初老の男性には
孫が ....
だって、いつだって貴方は
言葉通り
私の視界一杯に映るもの
ゆらり、動く入道雲とか
....
{引用=
京都は現在でも"学生の街"なのだろうか
一昔前、京都市の1割が ....
雀の鳴き声が聞こえた――と思うと、チュンチュンと云うその音は、何時の間にやら、ポタポタ……と、光る ....
いつからだろう、
他人に愛想笑いする大人がきらいだった。
あんな大人にならないって思ってた。 ....
なか卯でご飯を食べようと
なか卯の店内がうるさいので
なか卯で私はご飯を食べた
490円の親子 ....
カット・シェービング・シャンプーで
2310円の床屋に私は行って
サッカーの本田みたいにしてくれ ....
君はいま人生の岐路にたち
とてつもなく大きな悩みを抱え
冬枯れの街角で誰彼かまわず
憐れみを乞 ....
愛ってなんだ
ひとりにしたくなかった
愛ってなんだ
誰にも渡したくなかった
愛ってなんだ
....
君を思い出す
僕は橋の下で佇んでいる
新しい息吹が生まれつつある今
この川は悲しみとと ....
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