素敵な蝶々
ハナタレ小僧
青い空
君が好き
地球は丸い
....
１２月２６日のサンタクロースは、
たった一日で、
こんなにも小さな背中になってしまうのかい、
....
武蔵野を行く快速電車
僕の正面のシートに
座る柔らかな君
君が頬ばる、クリームパンの
甘い香 ....
夢に根ざした情熱は
けれどガラスのように脆い炎だ
その熱情は外に向かって放たれ
壁の前に砕け散 ....
ことし
蒸し風呂には冷たそうな
淡水魚の夏
交じりあう水は予想外でも想定外でもなく
伝う ....
ロボットよりも平坦な話し方
朝の会話
「シンパイシナイデカイシャニイッテ」
「その声で ....
しんしん しんしん
冷たい空気はあたたかい
どんな人も
どんなものも
わけ隔てなんかしないん ....
橋桁の影に
打ち寄せる
川の波は
河口への旅を
果たせず
打ち寄せ
打ち上げられた
....
私はしまい過ぎて失くしてしまう
大切なものほど奥へ奥へ
しまい込んでしまう
いざ必要な時が ....
橋をあるく
瑠璃いろの底は
すこし黄ばんで透明な水いろ
ぼくらは影絵かも知れない
....
街にイルミネーションが輝きだす冬の夜
羽虫のむれがあつまるように
はなやぐ街の通りに
人々がつ ....
わかささん
鋼色に丈を伸ばす坂道を外れて
側溝を三十メートル
車ごと転げていく
わかささん
....
彼の家というものに誘われたのが
初めての クリスマスの夜だった
家族に紹介するというので
料理 ....
日本のあちらこちらから道祖神が姿を消しているという話を聞いたのは
ある飲み会の席でのことだった。
....
どこからともなく”ブーーーン”という音がフェードインしてきたかと思ったら
突然”バチっ”という雷鳴 ....
re
雪原の果てに、捩れた樹木が十字架の形をなして、風雪の中に佇んでいる。
純白の地平に、 ....
きみのいのち、きみじしんで、おわれますように
あのひから、どきれない、だんまつま
きみいがいを、 ....
ベッドが
解体されて、きみの死を
模倣する
抉りぬかれた
目、きみが見ている、わ ....
窓がとぶ
屋根がとぶ
全裸のマネキンが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる
傘がとぶ
帽子が ....
嘘の中で呼吸をして
真実の中で息を止める
何も成らない
只、針は進 ....
?……
アンタが今 そこにいるってこと 教えてくれ。
アンタが今 生きているってこ ....
掌には何一つとしてない
私はそこに 色々な夢があった
見えている君には 存在するのかもしれな ....
愛されたい
愛してるから
ワガママ？
なら、いらない。
....
遠く遠く
長く長く
いつたどり着くか見当もつかない
心の目的地を目指して
ぼくは頼り ....
アイスバーンの空の上
地球では 氷河期の 真っ最中
僕たちは 体が大きいだけで
神経は 細 ....
もう終わりだね
ティムポが小さくなった
僕は思わず君から
離れようとする
「私は最後まで ....
小さな声が聞こえるかい
夢の中から
土の下から
空の上から
小さな声がしているのを ....
新しいスリッパが
いつかぼろぼろになった時
その懐かしさに
胸を熱くさせる
二人 ....
生きていると
死ぬことを忘れてしまう
私たちは
生きているのではなく
死に向かっているの ....
多分、初めて思う
病院で、見た景色
残された、老人の
心の景色
隣り合う ....
そんなに大きなツリーというわけではないのだけれど
１１か１０メートルぐらいのクリスマスツリーの ....
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