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棚の上に置かれた卵の装飾から産まれたカッコウのひなは、早速、置き時計を下に落とした。
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....
ただの鉄塔を見つけた
ただの言葉を思った
傷つけたり不信がらせた
さっきのただの言葉
あとな ....
首相も、都知事もよくは知らない在日米軍の「抑止力」。ジャーナリストの高野孟がニュースサイトの「In ....
カラフルなラップに包まれたおむすび
ころんとまるく
どこまでも行ってしまいそうなカタ ....
高台から見える街
よく知らないおじさんが死んじゃって
首を吊っちゃって
おじさんは婿養 ....
コンテストで
以前一位をとった男が
仮にタロウとする
その男が
手のひらから
血を流してい ....
お前の体が長く伸びる
影が増したのかと思うが
少し違った
のど元から
違う声が漏れる
....
笑え
生きる愚かさを
怒れ
生きる惨めさを
泣け
生きる辛さ ....
真っ白く
真っすぐになりたかった
どう見えるかなんて
どうでもいい
私は私を演じ ....
*一時限目 数学*
美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔
....
カスピ海にも ヨーグルトにも 興味がないから
もっと ほかのことを語ろう
テレビショッピングの人魚 ....
哀しいのと忙しいのと
複雑なしおりのつみ重ねで
食べて汗をかき
お腹ゴロゴロの日々
ゆと ....
シャガールの恋人たちよ天蓋に夜を満たして水浴びしなさい
留守にして帰り着いたら生き延びた薔薇が ....
ゲリラのような夕立に、なんだか思慕、なんだか死亡、慌てふためいても脳内麻薬がそら隠せない情熱 ....
真夜中のシナモン・バー
蒸気に琺瑯が 咽る
窓をけして開けてはいけない夜
捉えて、捩じる、から ....
思い出なんかに頼らない
思い出なんかは忘れない
矛盾しているこの気持ち
たとえば看板なんか ....
穴が開いてしまった
すーすーする
この数日
アタマの中はカラッポ
行動は上の空
今 ....
彼はいつはじけたとしてもおかしくない赤い悪魔のような人だ
「君のパスタはすごくうまいね!で ....
自分の稚拙さに嘆く
今の自分はこの程度のものしか
持ち合わせていない
この厳しい現実を直視 ....
群青のカケラを
金のひらめきで
刺繍する夜
アラビア文字みたいな冒険を
してみないか
....
悠々と空を飛ぶ鳥に生まれたかった
大地に根をはる木に生まれたかった
水を泳ぎまわる魚に生まれたか ....
結末を先に読み終えた
項を捲るのが怖くなって
途中で其れを破いたんだ
途切れた物語は其処で ....
一斉に空に舞い散らばるチタニウム入りのそぼろ
プラネタリウム
白昼のアドバルーン
GoodBye May
Tsukasa Okazaki
窓から入り込む ....
今日は
日曜日
とても
いい天気
家族
みんなで
今日は
ピクニック
高原を ....
どんな時も
君と一緒に
歩いていたい
笑いながら
悩みながら
苦しみながら
お互いに ....
心に
止まない
雨が降る
私の心は
悲しみの
どん底
心が
泣いている
人恋 ....
「えーっと、どれどれ……。……お、あったあった。………これやがなこれやがな。えぇ。今週号が出るんを一 ....
ほら、切り開く羽音の中で目覚めた、
液体の白さに目が眩む/
月を目掛けて飛ぶ蛍火に
歪んだ窓辺 ....
もしかして美佐江さんだったのかな
週末の都営新宿線本八幡行き
朝方はお出かけの人たちでそこそ ....
ふだん無機質なくろい眼をしておきながら
いまそんな風に悲しみを滲ませるだなんて卑怯だ
いくら ....
白いワンピースは洗濯ものになって
草原を漂っている
小鳥たちは鳴きちぎって
草の先 ....
正直者が馬鹿見る時代に
素直に腹の底から叫ぶこと
すでに凝り固まった頭には
これほ ....
ただその時だけのために
僕は長く険しい道程を
誰に断ることもなく
誰にも称えられること ....
メモパッドに
鉛筆で書かれた
花の落書きは
昨晩かその前かに
パソコンを眺めながらし ....
ヒトは気付いて成長する。
それは自然に起こること。
みんなそうして生きてきた。
意識的にそ ....
私は何もかも見失っているのかもしれない。私として書くことのその意味を。そうして流れていくのかもし ....
ときのほとりで
さかなつりをした
たくさんつれたけれど
いっぴきもつれないひもあっ ....
電停をおりて橋を渡る
引き潮の時間に
この川を見るのが恐い
川底の石たちが
洗い流される ....
それよりまえにふみこんでくれるな
ゆったりとのらりゆらり
ハンモックにつつま ....
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