メールの数と恋の進展は比例して
想う事が伝える事に反比例をした
普通のやり取りが普通じゃなく ....
どん底めがね
自由落下クラッカー
マグニチュードの練習曲
暗闇のクラムボン
ネットにはい ....
村雨染みる秋の街
一人つれない夜を越えて
僕に燃せぬは
嘘だけ交わす疎ねぶ昨夜や
....
君の景色を埋めていく
未来に出会う経験を
嫉妬交じりに僕は眺めてる
息苦しさ夕暮れに似た息苦し ....
はれた眼がEの羅列
十字軍漏れた申請者
砂は巡礼たちを泳ぐ
とりついた蝉の脱殻
かわ ....
凪が終わる時
授業が終わると道人は真っ先に教室を出た。いつもは軽音楽部の部室で、友人達と ....
あの夏の日の熟女よ
ママの友達よ
透けたブラジャーの色はパープル
狂おしいまでの鮮 ....
擦りガラスの窓の外で雨が降っていて
数種類の酒が胃のなかで渦巻いていて
さっきまで着ていた服は
....
【青猫】
夜がふらりとやって来た。ポケットに一杯の子猫をつめ込んで。「どいつもこいつも元気だぜ。安 ....
淀み
淀んだ
空の上
雨が降って
地は固まらなくて
足元を掬 ....
確かにあっちがああだとしても
でもこっちはこうだし
仮にあれがそうだとしても
これ ....
クロマニヨン人は別人だった
ネアンデルタール人も別人だった
別人というよりは別人類だった
つま ....
雨
曇らして
嫌になり
水面に映る
無愛想な心と顔の持ち主は?
....
裸の王様は
今日も見えない服を着て
得意げな顔して歩いてる
こんな小さな国なんか
片手で ....
ねんねんころりよ ねんねこよ
ぼうやよいこだ ねんねしな
おちおち山のやや猫は
何が悲しゅ ....
やっている事が正しい事か
不安になる時がある。
誰もが助けてくれる。
イジワルされる。
....
皮膚から剥がれ落ちた
憎悪は
砂塵となって
棘に積もる
誰かが誘う
その胸にこの身体を ....
いい詩をお書きになる あのひと
言葉はなんでもなくて、抽象性が無担保でまかり通る
それなのにその ....
からっぽなんかじゃなく
ただ、シンプルに
日々を、過ごす
またねの約束と
....
夏のあの日に舞い戻り
やり直そうと
君に言った
君の手が白くなるまえに
繋いだ手が雪にふ ....
生まれた季節は冬の冬
年の最後のどん詰まり
暮れ行く年の落し胤
雪もはらはら降るよう ....
朝日に曝される夕べの残滓
そんな粗雑もたまにはいいか
長い目で見るって
時間レベル ....
各村の長が
たいまつを掲げ
占い婆の元に
かけつけた
ときがきたのだが
口を開いたのは
....
風が
静かになりました
背骨が曲がったまま
切り取られそうな
刃物を持った風が
止みました ....
腹いせ紛れに
近所の女に
愛を語った夜
夢の中で
大きな力が
渡ってはならない川を進行した ....
年末のおだやかな影が
笛を吹く六人の蛇つかいのようだった
蛇つかいたちが笛を吹くと
....
あと1時間で
仕事に行きます
感性に酔いつぶれた
千鳥足の心は
とり ....
目覚まし時計のコチコチ音が急に大きくなったような気がして、そうじゃない、周りが静かになったんだと何秒 ....
枯れ木の山は
ところどころが日なただった
そこだけ獣の香りがしてそうだった
粗雑だ ....
夢だった
ロマンスぶりの抒情詩人が
砂漠を渡り
海を越え
港々で娼婦を堕とし
....
スッピン知ってる俺の時より
帰省の化粧は気合いが入るとか
親戚のおじちゃん、おばちゃんに
「い ....
背中さすっているうちに
うとうとするような
物語の子供にあこがれて
クリスマスにはシャンパ ....
ねこが外から帰って来た時
抱き上げて
頬を近付けると
優しい鼻息が頬に掛って ....
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