なめらかで でこぼこした白いチョコレート
クリスマスの朝に
君のために歌おう
何千キロ先のどん ....
世間の人達が羽を伸ばす年の瀬も
僕の業界にとっては一番の書入れ時
子どもの頃憧れていたサンタクロ ....
顔が浮かんで
さして消える
声がひびいて
なでられ眠る
夜はくる
陽がさして
....
どっかの世界の廃校に
1人のカラスと1人の死体と1人の人間
ほこりと湿気とパステルカラーな思い出 ....
蠢くものでありたい
食い尽くすものでありたい
這うものでありたい
啄ばまれるものでありたい
....
父と母が男と女だった頃の年齢になった私は
父とは他人になり
母とは どんな関係になったのかな
....
やわらかく続くハーモニー
少年たちの限りなく澄む世界
ヒトになる前の天使たち
....
息の続かない夜更け 知らないひとの肩越しに見るアップライト
運命を信じるとか信じないとかは ....
雪のふる音をきいたような気がしてイヤフォンで世界をさえぎる
幸せそうに瞬くイルミネーション ....
聖なる夜の歌が聴こえる。
星々が「おかえり」と囁いている。
舞い降りた彼 ....
私の内側には、聞いて貰いたいことばかりある
私の頭には、聞いて貰いたいことしかない
僕はクリスチャンでも
ブッディスタでもないけれど
聖なる夜が一年に一回や二回位
あっ ....
やっと年に一回の
大江戸花火大会が
はじまった
花が咲き乱れきった後
最後の一発があがった
....
音のしなくなった駅
外灯だけの商店街
遠くてまばらな明かり
心たちだけが他人事している
....
終わりに
最終章に書いてある言葉は重い
わりと真実であったり
虚をつかれたりする
....
私の握りしめたそれは
どうやら
すべてではなかった
強く握りしめた
それはかけらだった
削 ....
始めは静々と歩み始めた恥掻きっ子は、
獣道を中腰で歩き続けて、
水のある川岸まで
キョ ....
お昼前にバラナシに着きました。ガンジス川沿いに位置するこの都市は、ヒンドゥー教・仏教の聖地として知ら ....
怠った、怠った、怠った。
花粉対策を怠った。
餌をやるのを怠った。
水をやるのを怠った。
....
隙を見て二人でエレベーターに乗った
上にも下にも行けないのに
あなたの横顔を見つめ
あなたの寝息を感じる
指先で鼻先をなぞり
頬に唇をあてる
た ....
やっと、落ち着いてきた
胸のざわめきも
暗い夜風も
今はちゃんと受け止められる
....
なんか
本当に
どうでもいい
先が真っ暗
足元しか見ない
繕っ ....
画面の奥には配線があり
そこに人はいない
温もりは血ではなく電気で
おうとつのない平面は
何 ....
僕の頭は
君にデータを組み込んだ
すべてをデータのまま盗みとられていく 他人ならひとり
僕は ....
電車で明日の空へと
窓を流れていく
帰る景色を
何もなく泳いでいく
せっかくなんだからこんな日は
季節感のある詩を詠みなさいと
誰かが言ったけれど
僕が詠みたいと ....
清白だつたはずだ
形のないものだけで
単なる好意であつたはずなのだ
それが今は
....
求めているのは
愛、ではないし
優しさ、でもない
ただ、気まぐれなだけで
....
映画館の観客席で
私はサイレント映画の最終上映を観ている
スクリーンの中では
どこか ....
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