メキシカン
俺の街には
メキシカンがない
もしもメキシカンさえありゃ ....
カラスが鳴いて
茜空に黒い斑点
嗚呼
今日も終わる
一日が終わる
さよなら
から出会ったぼくらが、お互いを強く認識したのはたぶん
文化委員の認証書?だったか、に、 ....
この雨降らぬ都の名は何か
私の旅はこの都で終わる
のだろうか むかし栄えたこの都で
....
雨
らくだの一群が
ゆったりとした足どりで歩いている
少し重くなった砂は瞬く間に乾いて
....
ため息も聞こえず
足音も途絶えた
この都には夜しかない
都 命を包んで静まる場所
がない ....
わかちあう わたしは
みんな わたしたち
花をわかち
春をわかつ
街をわか ....
下を見て
地面を踏みしめ歩いているのか確かめて・・・
上を見て
....
1.
十年前に読んでいた国語の教科書を見つけて
ぱらぱらと捲っていると
ふと、過ぎ去った時 ....
春の川のほとりには
ようかいももあらい侍が
やさしい男が
ひとり
きせつを憂いていました
....
これ以上哀しいことを言わないでいいように
これ以上醜い言葉を吐かずにすむように
硝子の石を頬ばっ ....
結局
無いものは流せないのだ
光る丘で寝転ぶような、広がりを
繋ぎ止めておくことは、
....
{引用=ここには
なにも
ないから
花を
摘んで
帰ろう
意味は
....
みんな心の上にただれを置いている
しー 口元に一本指を
私やわらかいものほど噛み砕けない
では ....
柔らかな光の筆先で
なぞられた街並は
おぼつかない輪郭から
あどけなくはみ出す
水彩絵具 ....
草木も眠る丑三つ時には
言の葉寺の鐘も鳴らない
小粒の雨が纏わりついて
糸を引いている女の ....
練習方法1 『単語法』(仮名)
・準備物
画用紙などやや厚手の紙,はさみやカッター,筆記 ....
見えないものに
僕らは希望と名づけることがある
風に混じる木の匂いに
少しだけ笑うこと ....
いいかげんにしろ。
どっちなんだよ。
ころころ結論を変えては
やっぱりどうしよう… ....
八重桜愛で
歩くスーツの肩寂し
早く帰って ビールのみたし
四季を彩るは
地と
そこに根付く木々や草花
呼吸を彩るは
空と
そこにたゆたう陽や月
鼓動の中に ....
貴方と居ると 詩が書けなくなる
そう言って 私は泣いた
お前が居れば 言葉 ....
わたしとあなたで
せかいを延ばそう
ーーーーーーーーーーーーーーーー(ノバシボウでも構わない)
....
失ったところに立っている
父さんと僕が
二人で写真をを撮った後
ふと思い出したよう ....
運動会のリズムダンスの練習で
女の子と
腕と腕を組んでスキップする
回りだす小学校の校庭
....
あかるくひかる空の雲は氷点下である。
なにを恐れているかしらないけど
きみはあかるい空をあお ....
おまえの夢の木造住宅に
俺の影は現れているだろうか
俺は夢のなかをさまよい
どこまでも飛べ ....
座礁した
廃棄された
和船の上に
鳥は立つ
乳白色の水面を
じっと見つめている
....
ことば には
できない
愛ことば
ふたりの
あいだで
あたためられる
愛 ....
砕けた星が
スウィング・バイしていく
いまにも
純潔は窒息しそうで
そのうえ
日記は白紙で ....
悪い子がいたら えんぴつくんに
目がキラキラの良い子にしてもら ....
ぼくは、これから、詩ではない、ひとりの女の子の話をしようと思う。
ひとりの女の子のことを書くのだか ....
32rows, 1.02sec.