いちばん美しかったことに
いちばん笑ってたことに
気づき
....
数万の手拍子が群がる。
見つめる視線。その先の姿。
覚えているだろうか
右手が宙に浮い ....
わかってんの お宅
俺の方が立場が上なんだよ?
舌撃ちを噛み殺し
回らないろれつで飲む酒は
....
天丼のどんぶりを空にした後
海老の尻尾をふたつ
ちり紙の上に並べたらじゃれあい
嬉しそ ....
昨日の夕餉は
友人夫婦と食卓を囲み
玄米とおでんを食べました
今日の夕餉は
繁華 ....
夜出歩くからよろでるり
なんだかわからないものたちここをお通り
いまだ真にひとから
名づけられ ....
陽、
昇り沈む。昇り沈む。昇り沈む。沈み、また
昇りゆく。で、それが歴史 ....
天性の間の悪さで
お土産のケーキを買いそびれたまま
友達の住む秩父まで着いてしまったので
....
日々繰りひろげられる知略戦は
白という調和を
もろくも
飛び散らせる。
この戦いが生むも ....
最近上手く息をできないので
いっそ呼吸を止めてしまおうかと思いました
小さい両手で口を塞いでみよ ....
金星が右目で木星左の目月が微笑む口のようです
流れて消える 澄んだ水のように
渦巻いて
渦巻いて
沈んでいった小石のように
....
三面鏡へと針路をとる事に何の
躊躇いも見せない顔をしたあなたが
天候は座標では
な ....
すきなんです。
君が始まる時を待ち望んで
君が終わる時にはいつもの階段を登って行こう
何か無くても
何かが ....
場面、場面がフィードバックされてくる
僕の方はとっくにシャッターを閉じていて
忘れられた街の ....
現実はゆっくり
本当にゆっくり変わっていく
良く変わっていくのもゆっくり
悪く変わっていくのも ....
わたしに幸福を、と
願えることの その幸福を
わたしは いくつも
置いてきた
....
子供たちの物語は
殺されてしまう
大人たちには まぶしすぎて 力に溢れ過ぎていて
胸に ....
ギュッと抱きしめた君
僕の胸に顔をうずめ
回された腕から伝わる優しさが
小刻みに震える僕を包み ....
あるいは「執着の向かう先、発火点」
1 嚆矢 あるいは 発芽
もし私が
あん ....
あをすぎる(遠いおもいでの予感
日輪のうるんでしまう
空ろなカラスアゲハの羽音に
さ ....
あなたの手を、まぶたにうかべる
あなたの手を、まぶたにうかべた
それからそれから
....
くり返し くり返し 懲りずに、愛を探して、
愛されていないことは 目に見えて分かっていたの ....
雪が降る
雪が 降る
真白い地面に倒れても
頬には冷たさを感じない
叶わ ....
心臓の外壁が毛羽立って
秋が来たのだなと思う
それまではツルツルと滑らかな桃色で
トクトクと脈 ....
雨が降ったよ 傘をさしたよ
みえたみえた よくみえた
ああ やがてくる別れの予感 ....
星三つより
目を開けて
点数より
耳を澄まして
人の視線 ....
インステップキック、アウトサイドキック
時と場所と人で使い分け
華麗に舞う
美
頭を下げ ....
大したことはもう出来ない
袋小路で袋の鼠
だから袋ひとつ背負ってどこかへ行くんだ
大したものは ....
横たわる過去に手を添えながら眠った
まだあどけなさの残る女の汚れた横顔
真っ直ぐ ....
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