僕という電車
混雑の影響で安定から脱線いたします
「中央線だと邪魔される
西武線は遅い ....
コンクリートの塀の上に
鳥みたいにとまって
下を見たら崖で
気づいたらもう
落ちている夢を
....
まわる裸足のステップ
流線を描く白い手
揺れるスカート
君の赤いスカート
純粋の赤
静 ....
閉ざされた想い
祈り合わせた手から
こぼれ落ちた
二枚貝
黄金色
さざめく波に乗せて
....
ガラス越しの光とかけて
恋する乙女の心とときます
そのこころは
....
天上のせかいは
ぼくたちの住む世界の
ちょうど裏側にあって
あちらに行けるひとはなかなかいない ....
安否された記憶をたどり
行き着いた先にはあなたの島
正午の光も 豊満な裸体も
燃えさかる海へ流 ....
駱駝は人手に渡してしまった。
少しの水と、一日分の糧と引き替えに。
だから二人の娘は手をつないで ....
地上を覆う
夜の帳の重さを
老木の林が支えている
土深く
張り巡らせた
無数 ....
失いかけたものを
取り戻せた。
もう少し遅ければ
失ったのかもしれない。
一瞬。
....
わたしの心と体というふたつは
風の息吹に包まれながら
透けた紐に結ばれたひとつです
....
雨にかすむ
はなみずき
だんだん
あたりも暗くなって
今なら
泣ける
気がするの
休診日の歯科の
窓を覗いた暗がりに
健康的な白い歯の模型が一つ
短い四本足で立っている ....
広くて、大きくて。
青くて、綺麗な。
空を見たかった。
けど、見上げた空は、
果てしなさそう ....
なまえ
こゆうめいし
まわりまわって、めぐりめぐって
どこかで つなが、る。
だれか ....
砂糖、塩、酢を混ぜる
酢の量は
多過ぎず少な過ぎず
シャリをうちわであおぐ
ボールに水を ....
昨日夢で見た
女の子が死んでいる
その目は悲しいね
私は何も知らないんだけど
あの人に会いた ....
あらゆる方向から放たれる光の線を
波には乗らず
その透明さを感じながら
髪をなびかせ
駆け抜 ....
シャキ
ジャキ
ジャギ
ジャギッ
落ちる
落ちてゆく
さっきまでわたしで ....
残ってきたのは茶色になってぐちゃちゃになってどうしようもなく汚くて目も向けられない
インディペ ....
苦笑いの男は残酷な少女にこう言いました
「生まれ変わったら 一緒になろう」
残酷な少女は少し ....
ジャパン・ランドのうえを
ひかりが
風が、雲が
ちからの流れを変えてゆく
ぼ ....
{引用=気がつくと私は朝食を食べていて
ちょうど大根の葉の炒め物を乗せたごはんをお箸で持ち上げよう ....
おでことおでこをくっつけて
君と春のうたた寝
寝息が波のように遠ざかり
いつしか君は夢の中
....
憂鬱な日
ジメジメして
イライラして
時間が経つのを待つ
元気が出ない
何もしたくない ....
「司法は生きている」って言う人がいるようだけど、今度のことで実感すべきことは司法は死んでいるってこ ....
少女服脱ぎ捨て君は駆けぬける
街角、インクの乾かない朝
追いかけて非常口ドア雨上 ....
木々の緑を揺らし洗う
風の音たちが
私を遠い所へ連れ去ってゆく
ざわめきの葉葉に清純な ....
きょう
たんぽぽとはるじおんを食べた
すこしだけ耳が伸びて
神様の声をきいた
あした ....
疲れ果てて
今日が始まった人たちと
逆行して帰っても
朝日に照らされると
なぜか顔がほこ ....
そいつはどれほど自分が駄目人間か自慢したんだ
そうやって格好を付けていたんだ
だから自分が全 ....
君が牛乳なら
僕はコーヒーだった
国道4号線
右折しても左折しても
そこは鎖骨だ ....
金の糸
きらり
束の間の晴れ
雲の間から光
銀の糸
きらり
今日雨が降り ....
もう、だめかもしれない。
でももう少しがんばってみよう。
人生は、
登山に少し ....
純文学>大衆文学
大衆文学>ライトノベル
ライトノベル>芥川賞
芥川賞≧ケータ ....
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