思い出を右から左に
並べて行く
海の見える場所に
家を建てた
波の音が聞こえ
潮風 ....
僕の暗がりに
三十四回目の月が生まれ変わる
前世も月だ、その前世も
それを証明するために
....
人は誰もが光と闇を持っている
子供のころは光に満ち溢れていた
だが、その光は時とともに消 ....
{引用=
海浜で鯨類が集団で座礁するこの現象は世界各地で報告されており、ストランディングとも呼ばれ ....
水面に映える空の眺め
天を仰いで目に入る景色
どれほどの違いがあるのだろう
それす ....
夜空に
子宮が赤く
月となって
浮かんでいる
夜空は
インディゴや
プルシャンブルー ....
自分に値札くっつけてもなんにもならない
他人が何をしたか。
そんな事は自分を何一つ表しはしない
今すぐ、
会えなくても。
今すぐ、
話せなくても。
今すぐ、
思いが届かな ....
美はいたるところにある
何も考えていないこと
歴史
寝ているあなたのすがお
すがた
....
寒い
僕の家だけ
シベリア
いえ
僕の部屋だけ
ツンドラ
窓の外では
光を跳ね ....
満天の星空から
こぼれ落ちた
青白き花よ
草陰に
ひっそりと
佇んでいる
それは
あなたの涙と ....
うまくいかないことばかりだ
それでも地球は回っている
めまぐるしい日々
ぼくらはすこしだけ ....
「ダックス!」
といきなりいわれた
ソファーでひっくり返って
ノビている姿が
ペットショップ ....
わたしはこわい
あなたがこわい
あなたに見られるのが
感じられるのが
思われるのが
こ ....
元気ですか、で始まり
元気ですか、で終わる
始まりと終わりが手をつないで
ぐるぐる回りだす
....
雨の中で涙を流すと
君はあの日言ってたね
頬を伝う雫も涙も
たった一つになりゃいいと
....
戒厳令下、部屋は灯火管制の暗闇に沈んでいる
遠く、山脈の向こうで、モデムのLEDが点滅している
....
いったりきたり
ゆらゆら ゆらゆら
あっちへいったり こっちへきたり
ぐらぐら シ ....
アバウト
チャランポラン
ボケー
笑ってごまかす。
傷つきたくない
プライド投げ捨てて ....
死んだ瞬間
私に賞味期限がつくらしい
そんなあなたの価値観に
ついていけません
女の ....
昨日までのすべての
嫌な出来事を振り切るために
遠いところへ旅に出た
何にもない なにもか ....
あたし別にさびしいわけじゃないけれど
お話したくてサクラにまじる
「アバターよりリアルの ....
闇のなか灯し火あかい輪のなかに萎みゆく愛小刻みに揺れ
しみしみと冷ゆる夕べに二人いて噛み合って ....
散りゆく花びら舞うように
爪の先を桜色に染めた
散った桜を惜しむように
爪 ....
俺は相変わらず墓標を背負いながら歩きながら歩いている
お前らにとっては久しぶりだろうが
俺に ....
4月14日 雨-----------------------------------
憧れのあのひ ....
花柄のシマウマが横断歩道を闊歩しているのを見た翌日、文机にもたれながら、サナトリウムの君はどうして ....
ああ
きみはどうしてこの世界に来たのですか と
機関士が言ったので
そうだな、僕は ....
{画像=080415103405.jpg}
もう眠ることが仕事になってしまったね。
丸くなって眠 ....
芽を花を実を
踏む道をゆき
芽を花を実を
肌に宿す
瞳のなかの高い窓から
さら ....
順調に下りてきた針は息切れし
8あたりで喘いでいる
それを見てただ微笑むだけの君は
海外ドラマ ....
空だ
空が見える
ああ、あの空へ
手をかざせば
すぐさま雲が手に掴めよう
ほうら見てご覧な ....
よく生きたい、生きたいで
ここまで貪ったものだ
当然、罰は受けてもらう
罪を報いろ
この餓鬼 ....
こっそりと
ゆびわをかじると きいん とする
ぽっかりと
ちいさなあなのあいた夜
空の一 ....
夕凪は待つことを{ルビ已=や}めて 知らぬ場所へと流れた
てのひらにぬくくなる小石 解放すれば 水 ....
脳味噌が敏感だった
幼かりしあの日々、嗚呼
あの時間こそまさに類を見ない至宝であった ....
私はなにを望んでいたのだろう
平坦で
幸せなだけの
人生なんて有り得ないのに
....
槌を取れ
夜に降りてくる天啓を手に
つまらない、眩しくてでかい顔をする
朝のお前を壊せ ....
古生代、シルル期の海に
かつて繁栄した太古の生物
生きた化石と呼ばれるカブトガニと同じ
三葉虫 ....
ガラスサンドイッチ八百五十円
エナメルコーヒー七百円
サクラ世界へようこそ
ようこそ
....
今私の頭の上には呆けたような空がある。
長い長い長い年月の間に己がなにものであったかをすっかり ....
思い違いで吐いたせりふに
独りの夜が寝られない
震える心は何故なのか
人が恐い ....
さよならは言わない
青葉芽吹く春に
さよならは言えない
銀杏の赤ん坊が指を
くるくると丸めて ....
頭の中は何色?
私は 『赤』 と言う ダンサー。
俺は 『青』 と言う 科学者。
僕は 『 ....
「――ないのに」
愛していたんだ、確かに、いつか
かすんだ想いは、もう輪郭さ ....
文字面をいかに心地よく整えたところで
性根の卑しさを隠す事などできやしない
やけにくっきりと ....
野球を見に行った
試合の途中
本日の入場者数がアナウンスされて
僕が生まれ育った町の人口ほ ....
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