二本のレールはずっと平行線
交わる時は必ず分岐点です
言い訳の出来ない
ダイヤ ....
塑性変形
とは
もとの形
が損なわれた状態をいいます
バターを塗って
パンをかじる
....
人間は
立ち止まってふと空を見上げる
地球上でたったひとつの
いきものです
大丈夫だよ
虚しい響きが後味悪く残る
耳に 頬に くちびるに
君の触れた全て ....
薄暗い軒先で
植えてもいないのに咲いている
高貴とは程遠い
紫の嫌な匂いを放つ花を
じっ ....
雲色のインクで
書いた文字は雲色
すこし湿った
すこし陰った
僕の色
その雲から雨 ....
君がため惜しからざりし命さへ長くもがな、と壮絶ブレス
ブタ肉うぬめりんごくりの首切り春 ....
浮浪者がひとり
ホームの支柱に寄り添いながら泣いていた
灯りを落とした回送列車が
....
あなたがくれたすべて
かたちすらないそれらを
たからものみたいに持ってた
捨て ....
その時を逃したら
二度と出会えない人が存(い)るように
この時を逃したら
きっ ....
「腹減った」そう言う君の耳ちぎり夕日に走る壮絶青春
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ジャンルごとに ....
黄ばみはじめた木々の葉のそよぎに
秋の日の光はまぶしく溢れ
空は青く高まる
....
折りたたみ自転車が
折りたたまれていたのは
空いたばかりのトランクのなかで
トランクをバタ ....
好きになるって悲しいね
自分が自分でいられない
今何しているのかな
気になるもの ....
歩き疲れた素振りを見せず
意固地なくらい背筋を伸ばして
灯りの少ない舗道を歩けば
月の兎と靴音 ....
例えば全部から逃げ出したくなったって
逃げたって問題は解決しないわけで。
何時までたっても物 ....
最近は、ほんとうに忙しくて、君のことも忘れていけそうだよ。
それでも、ふとした瞬間のさり ....
空高くから
月は私を見下ろしている
私はその月を見上げながら
月<彼>は一体何を考えているのか ....
テレビに釘付けになった
パジャマ姿の君
膝の上にはライオンの子どもを乗せて
今夜登場のビー ....
沼と知りながら踏み出していく
黒の木々に包まれて、こどく、と声に出した
錆びついた獣の香 ....
真夜中の路上を
滑ってゆくスクールバス
テールランプ
病院のガラス窓に
投影された流星群
....
雨のなか 2人で{猫=タマ}になってみたんだ
びしょびしょでまだほの暗い 朝のはじまりに
午前5 ....
この季節は
いつもからっぽだ
おまえがいなくなってから
からっぽになってしまったんだよ
....
金木犀の小花が
打ち明ける秘密を
直ちに忘れてしまってこそ空 ....
気づくといつも
前の人と同じことしてる私は
とっても嫌だ
いつも いつも
....
げにまっことこの人生おもしろいぜよ
けどにゃー
悪いこともあるちや
けどにゃー世の中
くらく ....
あたしはホントはとっても寂しがりやなんだ。
でも、
それを悟られないように強がってるんだ ....
一目で芽生えた
特別な想い
嬉しいことに
いつしか互いの持ち物に
あなたを愛す
心から ....
耳の奥から突き抜けて
背中前面を支配する重さ
指が別の生き物のように動き回り
小指だけが言うこ ....
どうしても ほしいものなんてないの
手を取り合ったきおくも
ただのおもいちがい
....
川に入る
日差しは柔らかく
水はひんやりと冷たい
落ち葉が流れ
水の音が響き
ここは
と ....
(ここでは宇宙をスプと言います)
最前列右の左のスプを見た見たもの全て衛星で死亡
( ....
どういう
ことかしら
丸い物を転がすなんて
何も転がさなくっても
わたしは、ひとりよ
自転 ....
生足は季節のアンテナで
感じる微かな蠢きを捕らえては
白い小箱に忍ばせる
真夜中のブランコ ....
わたしのなかに うちゅうがあって
あの 青い空より遠くへ 遠くへと広がってゆく気持ちと
つま ....
あなたが愛と呼ぶものの
正体がわからない
愛がなくても
たぶん
抱きあったりできる
でも
....
トンボの羽に 孔雀の羽根と
あらゆる羽根を用意した帽子屋―。
客である老人は、帽子も買わずに
....
夏の朝―薄暗い夜明け。伸びてくる
陽射しとともに加波山神社の鳥居をくぐると
先客の爺婆達が、木陰 ....
このままで そうねがい乞う 時はうたかた 君の移り香 髪に残して
コスモス
すすき
金木犀
青く
それはほんとうに青く
筆で掻き毟っ ....
チャイムが鳴った
移動教室で
偶然座った君の机
ノートからはみ出した
君の落書き
僕のノー ....
言葉なく交わすあなたとの言葉
静寂に落ちたひとしずくの音色が
あなたのすべてを物語る
....
御忠告通り、ついさっきカーテンを
付け替えてみました。いざそうしてみると
不思議なもので、あれほ ....
両思いになってどうなる
信用する事まで
愛に変えて
どうなる?
ぐるるるる
腹の中で
オオカミが唸る
そういえば
今日もまた
昼ごはん食べるの忘れたよ ....
玄関のドアを開けたら
鈴虫がいた
小さい頃の歌 思い出す
リンリンリンリン リィンリン ....
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