口をそろえて
「ああ ラーメソ食いてえなァ！」
食いてえナ！食いてえナ！ 食いてえナ！食いて ....
一輪の花
辺りに仲間もいないのに
ぽつんと咲き続けるのは勇気のいることだろう
なの ....
おじいちゃんが双子だったの
やさしいおじいちゃんだった
あなたも双子なの？偶然ね
ねえお兄さん ....
機関銃でばちばち撃ち殺して
うわーいって喜んで走って
なんだかふわふわした光は
嗚呼あたしを祝 ....
「笑わなくていいよ」と
店長が言ったので
わたしは笑わなくなった
一本調子で値段を読み上げるだ ....
写真をとるとき、
かならず右かた側が少しさがっており
横にならんだ左かたにふれ。
....
Sleepless Sheep
Insomniac Sheep, what do the ....
あなたは知っていましたか
すべての細胞は
自殺するということを
遺伝子の片すみに
小 ....
左、
右、
左目 君 人に見える タバコを吹かしている 暇らしい。
右目 君 眩しく映 ....
夕焼けの空をはるかにジェット機の雲の白さだ父の宇宙よ
赤くなる父の日記 ....
ゆるりところがる指のからまり
ほぐれるたびに空は変わる
ふるえからゆらぎへ
青から碧へ ....
最近どうも
君の胸に鍵をさすことができない
手にした鍵を
むりに入れてもしっくりせずに
....
高層ビルは嫌い
地震がくると
とても揺れるし
台風でさえ
ぐらぐらと頼りない
ただ
....
マンホールには傷がついていて、
ずっと昔から誰にも見えない程度に、
血が流れていた。
工場 ....
二十年ぶりに訪れたその町は
すっかり変わり果てていた
とはいえ
うるおぼえながらに車を走らせる ....
小学校３年生の時の担任のＮ先生は、子供に作文や詩を書かせることによって、考える力、生きる力をつけさ ....
覚えていますか
と
問いかけるのは怖い
そして無意味だ
わたしはあなたにとって
最初から存 ....
ずっとそばにいるよ
と
耳たぶをふるわす
午後のビーチでは
ねそべる
しらないオンナノコと ....
くっきりとあかるい黄金色
冴え冴えと澄みわたった闇に
ぽっかりと浮かんでいた それ
何 ....
まわる杖のなぞる
たりない 言葉
目には まだ
うつらない
誰に 誰を重ねる
....
一番きつい、つわりの時に
電車で席を替わってもらえないのに
安定期の、一番動かなくてはならな ....
指は捩れた釘、その錆びた切先で裂く、僕らは、
宙を、
僕の頬を、
きみの鎖骨の下を、
すると ....
車を走らせると
道沿いに咲いているコスモスは
ピンクや白から 黄色に
流行りが変わ ....
なにもかもが ふくれあがって
まっしょうめんに おきざりにされたまよなかを
うけとるきに ....
ねむれる場所
見つけたからって
窓は
あけたままにしては
いけない
カシオペアの夜など
....
誰かとこすれあってできてしまった命が
夕方のチャイムと一緒に甕から飛び出た
「あずきとぎ」のささ ....
むかし そんな日があったのは
かすかに覚えてはいる
僕が はたちだった とき
脆くて 儚く ....
性交の時のあえぎは
どこまで聞こえるのでしょうね。
かなしみや
よろこびや
いと ....
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