冷え切った校舎の裏
ささくれ立った言い訳をした日
嘘をつくのは単なる処世術ではなく
空気と同じ ....
四日間
昼も夜も流されていった
誰の目にも触れずに
ぼくの姿は水の中
ビニールでもなければ
....
深夜特急
色即是空に乗っている
夕焼けにはっとするほど
俺、惨め
溺死する
....
あなたが悲しい
という
想像をする
するとわたしは
無関心で
いられなくなる
....
「メリーゴーラウンド」 ８
一生
ぐ ....
1.
そう
やはり今日もそれは朝から増幅していた
そう
今日もやはりそれは朝 ....
僕が僕になるずっと前から
変わらずそこにいた遊園地が僕に「明日死ぬ」と呟いた
それは近所にあるに ....
道 たんぽぽ 笑い声
父 温もり 母
私はその時子供だった
息 白い 細波
私は 歩む
....
思いの他苦しいと思いました
君に会えないと言う事は
でも如何にもなりませんね
僕が ....
今日、雪が降らなかった土地に
雨が降る
今日、晴れなかった土地が
曇り
曇らなかった土地が
....
煙以外の 白い息が
出るような夜は
窓を開けてから布団に入る
まっすぐにねむれますように
....
ええ、いらっしゃいませお客様。
コチラモナコ風呂でござい。
トルコ風呂ではございませんが、
....
琥珀色の部屋
細い指先が伸びれば、
全てが開放されて
あたりに充満する
あの日から
い ....
最近
この間近に、海は無く
無く
シャワーを止めた後の排水溝
髪 か ....
混沌として毎日 時には大蛇のように
死に枯れたくないけど死に枯れたい
映像が重なって重なって ....
緑の角
緑の棘
まわりつづける輪のような
雨の花
光の花
髪を 胸を 流れ落ちる
....
噛み付かれながらもまっすぐに
吸わいとられる
ごむ。
メるヴぇいゆ。
夜のくうきに両手を挙げ ....
安心できる人に出会ったので、
すこし、うれしい。
あなたが今おもったような意味ではなくて。
....
きのう
ゾウガメに乗って
都庁へ行ったら
穴がいっぱいあいててさ
モグラはみんな１メートル
....
暑い日だった
太陽が少年を焦がしてた
キラキラ光る河原で一人
吸い込まれそうな透明の流れの中で ....
人を一匹二匹と数えてみた とても切なくちっぽけな感じがした
広い遊園地で迷子になったような ....
ちきゅうはまるいから ぼくらはこのほしのちゅうしんにむかってあしをのばしてあるいている そらはどこで ....
触れる息づかいの細かさが、
粉雪となって降りしきる夕闇の皮膚。
染みのように足跡が
水平線に向 ....
きみがしあわせかなんて
ぼくはわかんない
なんかいわらっても
それはそれかも
しれな ....
白い光に包まれた 霧の中
見なれた からくりが
からからと 回り続けて
時は 進 ....
ここは 寒いところです
私を 抱いてください
たしかに そこにある
やわらかい ....
くろねこ くろねこ
ひとみは 金色
おや どこいくの？ と
たずねたら
私は ....
身体と一緒に 消えてしまう心と
永遠を生きるたましいに
ひきさかれた 生きること
....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだ ....
待っても
待っても
得られないとしたら
私はどうすればいいのでしょうか
あなたはどう ....
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