それと気づかせないくらい
ひそやかに雨が降る
フロントガラスに微かな水滴
ワイパー ....
電車
に、轢かれた。
猫
踏んだら、噛まれて逃げてった
草むらの中に逃げてった
ら、モグラ ....
誰かを待つ。それは、単純な行為ではない。「待つ」行為は対象がなければ成り立つことができないのだ。
....
名前を叫んでください
教室の窓際
規則正しいリズムを奏でる
僕のシャープペンに向かって
....
あなたと出掛けました
自慢のスカイラインに乗って
夜中の高速をとばして
あなたの故郷、裾野市に寄っ ....
歌声が
地に落ちる
もう空には
届かない
決して
君にも
このままではいけないと、知ってはいる。
一体どうするつもりなんだと、訊く、その皆の顔は心底不思議そ ....
うっかり逆方向の快速列車に乗ってしまったり
足の小指をイヤというほどタンスの角にぶつけたり
....
考えたことは
線香の煙と同じ。
今朝、両親に言われた。
「元気なら学校行けば?」
僕 ....
ケーキにしようか、父の好きなようかんにしようか。
彼女は朝からそんなことを言って嬉しそうに ....
めがねのフチ
あのへんが美しいと思う
そんなこと考えてるあたしは今少し
美しい女になってる気が ....
リンと立つあたしを見せられたかしら
いつでもどこでも気を緩めてはダメ。
どこからみても、独り立っ ....
柔らかな夜はとろりと溶けて
沈んでいく 沈んでいく
暗がりに灯をともせば 瞬時
広がってい ....
貴方が見せる風景に期待して、助手席に座る
まもなく
小鳥は飛び立ち
僕はベンチに座っている
いつもの朝がやってくると
孤光が空に映し出 ....
悪意が巡って どうもありがとうございます
パンピーならきっと 耐えられないでございます
持ちこた ....
幸せだ
ふんわりと太陽の光
むずむずする背中から
黒い羽が生えるよ
尖がったものをくるくる
....
ぐらまらあす☆にあこがれてあたし
上京するゆめをみて、でも
起きたら痩せちゃってたー
こうゆう ....
路地を曲がると猫が居て
草をむしゃむしゃ食べていた
振り返る事三度目に
猫は小鳥に ....
襟元に水揚げのよい茎もたげ縛られるほどに艶やかにさき
朝起きてから寝るまでに
一日何回お前の事を考える?
恋をするお前に恋をした俺は
異常なまでに怯 ....
静かな夏休みが終わった
波の音や
山の木々の葉ずれの音
動物の鳴き声
テニスボールが ....
とても静かだった
自分の前後に自分がいて
とても静かだった
口笛で消えた
....
ぼろぼろに傷ついた心を認めてしまったら、頭が壊れそうで、心がちぎれてしまいそうで生きて行けないから。 ....
蝉は何て言っているのか?
やりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいって言っ ....
縁日で、金魚を取り過ぎたおじさんが、デメキンと、普通の金魚をくれた
縁日で、何もしてなかったの ....
倉吉病院にきちがいを連れて行くと5000円もらえる
倉吉病院の裏山には隔離施設と秘密の沼と竹林があ ....
25時になるよ
泣いてしまいそう
もう
今日を閉めなければ
今朝のニュー ....
大きいあなたがぼくを包み
ぼくはいつも救われる
冷たいしずくが長い耳にかかるたび
月に秘密の願 ....
夢の中で土左衛門を土葬にした。
土葬にしたのは火葬にする費用がないからで
金が有れば ....
始点
まだ、精製されない月が、なめされてゆく朝、
わたしの瞳は、真っ白なままの夏の果実だ ....
夕暮れ 公園 ブランコ
風に 揺れる 音
僕の 隣 揺れて
君の 笑顔 見惚れ
....
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