セロリは食べたくない
俺の眼前にセロリが出てきた空間は
覚醒と蹂躙のプレリュード
でも あ ....
この町の
坂を登り切った
いつもの場所へ
僕と君が一緒の週末も
この町を眼下に
何回め ....
商店街の出口で今宵にくるまれた
生真面目なぼくらのバイバイを見届けてほしい
静まったシャッタ ....
ベッドに寝転びながら真っ暗な天井を見上げる
次第に浮かび上がる伸ばした手のかたち
疲れた ....
今でも取り壊されたアパートを思い出す事ができる
こんなに小さな区画があれほどの生活を支えていた
....
今頃ヤナギサワは ルンルンルンルン 空を飛んでいるはずだった
....
ここは
風が強い
遮るものは何も無いから
私もざわざわと揺らいでしまうのです
花に昔 ....
帰りのバスに揺られている
一泊二日は早かった
対向車が十秒に一度 町の景色を遮る
後ろへ後 ....
タバコを吸ってみた
最遊記に毒されて
マルボロの赤を
意気揚々と
ライターで火をつけた
....
歴史はよぉ,こねーな乱暴狼藉が生み出すんでにゃーでよぉ
五十六人目と,自らをそう名乗る藤吉 ....
ドライもウエットも 同じにんげん
君は僕無しでも生きられるかもしんない。
僕も君無しでも生きられるかもしんない。
でもね
君は君 ....
サクラサクラ僕は行きます
風の逆巻く世界の果てを走る走る
花弁散り敷き足首ざくり踏み込 ....
鮮血のアンダルシアの石畳首なき人の燻り立つ笑み
(せんけつのあんだるしあのいしだたみくびなきひと ....
時間が
外から来る光を
横になりながら見つめている
花は雪
雪は花
....
冷凍庫に眠る
蜂の亡骸は凍る
大人のわたしは
花と虚偽の
供述を並べている
あのとき
....
夜中に台所で誰かに話しかけたかったら
話しかけたらいい
誰もいなかったなら蛇口にでも話しかけたら ....
もうこの声を聞いても
誰も笑わないよ
だから
出てきて
お願いだから
鬼のいない
....
蝶をつかまえたから嬉しくて
タモに入れたまんま
おにいちゃんとこに持ってって
ほら!と叫んだ。 ....
アゲハは真上に飛び立つ。
目的があるみたいに
だけど少しも慌てず鷹揚に
まっすぐに。
あ ....
取っ手と とげが二つ付いただけの ちりとりに似た貧相な道具を白い砂が一面広がるなぞの世界に突き立てて ....
君は覚えているだろうか
2人でピアスの穴を開けたこと
2人だから痛くなかった
君は ....
白い花瓶が割れて
白い花が落ちた
僕ははっと驚いたよ
もう君はいないのに
君 ....
ほんというと
ぶるぶるするとこわい
だけど
きらきらたのしくて
でもやっぱり
とき ....
たぶんヘンリー・カットナー(またはルイス・バジェット名義)が書いた古いSF短編だと思うのだけど、作者 ....
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