それは僕の幼い頃の話
言っておくけど実話だ
とある雪の降りしきる一日
冴えない平屋に住 ....
ヒラリヒラリ
ヒラリヒラリ
何処へ逝くのですか
何処へ帰るのですか
君の居る場所は
其 ....
時々、半年に一度くらい、文字が判らなくなる時がある（時期があった）。
この日本語というものが、 ....
林檎をむいて
皮をむいて
木陰をむいて
こっちをむいて
河をむいて
小波をむいて
さぁ ....
まぶしい希望は残酷だ
それは絶望のすべてを語っていることだから
と僕の妄想内週刊誌ジョック内 ....
妹のパンツが盗まれた
ぼくんちの犬は知っている
この足跡
この残り香
子供の頃よく遊びに来て ....
くだらない詩(うた)を唄えば思い出す
あの日の私 君から遠く
PPP
P子ちゃんKISS
時を超えて
P子ちゃんKISS
虹を渡って
P子ちゃんKISS ....
どこかが麻痺した
狂おしいほどの悔恨につけられた
乾ききった行為をなぞってみる
くぐもったメッ ....
光が絶滅したコンクリートの部屋は臭すぎて
懐中電灯を片手に、もう片方の手でガラス製のコ ....
服着てくるの忘れたかなあとおれは思った。前に一度だけ、ずいぶん前だったと思う ....
一ヶ月くらい前のはなし
ひどい目に遭って
脳がとろとろ流れだしたので
頭が空っぽになった
空 ....
自分を体よりも小さく感じ
軀を覆う肉が柔らかくなってゆくのを感じ
薄い皮膜 ....
午前零時半
歌舞伎町の片隅
長旅で東京に辿り着いた女は
コートに｛ルビ包＝くる｝まりしゃがんで ....
霧の間に差し入れられる
細く小さな指の雨
霧が一度震えるのを見る
....
よく泣く友達がいた
映画を観ては泣き、本を読んでは泣き、泣いた話をしては泣いた
夕陽を見ては ....
眠ってはいけない
眠ってはいけない
眠ってはいけない
眠ってはいけない
眠れば明日はこな ....
水 の中で小さく小さく息をしました。
二酸化炭素が海の中で溶けて
そのままあたしも消えてしまいそ ....
今日も一枚の花びらが落ちていきます
雪はまだ降りません
寒さで身が千切れそうな日に
一人で ....
漆塗りの箸が一膳、丑寅の上がり框をまたいでよっこらしょ
僕のほうへトコトコ歩いてくる ....
ろうそくを
点けてと言ったら
あの娘は子供のよう
に イヤイヤをする
彼女は 言葉を
....
零下12度で見る銀河。
ましてやここでオーロラなんて。
3つ目の人工衛星が北に行く。
電車の窓 ....
サマワ サマワ サマワ 見渡す限りの 砂漠は
サマワ サマワ サマワ 風が通り ....
サクラのキャンドルを買ってきた
小さな丸いジェルのキャンドル
ピンクのサクラが
真 ....
俺の想いが
俺の心から溢れる
俺は冷血なはずなのに
なんでだ
一人が寂しいのを
....
ある夕刻
テレビジョンはミドリイロに輝き
レイゾウコのなかでひっそりと
ブーゲンビリアが咲きは ....
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