時計の音だけが
この部屋の中を埋めてゆく
何もないこの空間が
あなたとわたしのこれからを作る
....
懐かしい温もりが
そこには確かに存在した
どんなに時が経っても
絶対に忘れることのできない
....
チクタクチクタクチクタクチクタク
カラカラカラカラカラカラカラカラ
ピーピーピーピーピーピーピー ....
今そこで
足音がしていたので
どこかに行こうとしているのだと思って
それは廊下の突き当たりにあ ....
「あ・・あたたかい。」そう・・もうすぐ春がやってくる・・・暖かくて、みんなが優しくなれて、みんな目覚 ....
俺は、一度死のうとした男だ・・・手首に刃を当てて・・・後は、思いっきりひくだけだ・・・(そしたら、俺 ....
春光や「カレーの市民」の尻の張り
春光や決死の像に漲りぬ
彫像の裳裾の奥へ春光る
....
やさしさは残酷。
抱えきれないほど
いっぱいの
矛盾と
甘い罠を手にして
戻ってくると ....
今なお
例えば通り過ぎざま つい降り返るときも
大抵は どこか似ていたりするのですが
とき ....
鬱々とよからぬ想いに囚われる
思いもかけない冷たい響きの声を聞いた後では
いつもの声じゃない ....
(た)
たーちゃん
僕は「たもつ」だから
君は僕を
たーちゃん
と呼ぶ
たーちゃん、 ....
ふた
そう、
プラスチックの あじがするから、
って
ヘンリーボーンのスカート
さくらがい ....
言葉と言葉の
間を擦り抜ける
色づいた微風が
複数の微細な線を
描きつつ
複数の曲線を
....
念願の停年まであと一年
のんびりと言い暮してきたのに
いまごろになって。
このプロジェクト ....
(よっぱらい)
酒を呑んで話すことをしなくなった
友情も愛も口にしなくなった
同意も求めなくな ....
俺の部屋は
私鉄の最終電車のアナウンスが
よく聴こえる
乗り遅れて
ぐてんぐ ....
俺は子供の頃
星をつかめると思った
手を伸ばして掴もうとした
それから
俺の ....
かぜのそら
青くひろがる窓を開ける
ごぉうと音を立てて
吹きすさぶ春風にのって見上 ....
山へと向かう道の角を
一本の木からあふれた花が埋めてゆく
新月の原
うず ....
一縷の日常は
屈託のない笑顔で
いつもわたしの中に
入ってくる
わたしは日常に潜む
狂気に ....
10じゅー焼かれるお肉
9覚を刺激する
8きれんばかりのぼりゅーむ
7めの焦げ線お ....
仕事帰りに通る駅から我が家までの坂がある
これは下り坂なのだが、朝は確かに上り坂だった
いつもい ....
違うんだ 気が違うんだ 気が違うんだよ 本当に気が 気が違うんだ まったく否定のしようもなく 気が違 ....
甘く匂うバラードのメロディーに合わせて
僕たち二人 いつまでも踊る
痛いほど抱き締めあって
そ ....
{引用=さっきテレビでQueenやってたので思い出して。ん? クリはQueenリアルタイムでしょって ....
ロシアにストーブを置いてきた
あの地で
ストーブは付いているか
ストーブに火は点いているか
....
26rows, 1.02sec.