04/10 22:40
川村 透
ただ、今回の件に関しては、個人の責任においてイラクへ行くという点において、彼らは危機管理が甘かったといわざるを得ない。彼らのNGO的活動がファッションではなくミッションにもとづくものであるとしたならば、NGO関連の組織の支援のもとでじっくりと渡航計画を練り「自己完結」した態勢をもっとつくるべきであったろう。僕が例えばNGOの運営に関わっていたならば、今の時期にイラクへ行く事自体は大人としてきびしく制するだろう、必要なのはスタンドプレーではなく、確実な守備だからだ。そこらへんが腑に落ちないところだ。僕が彼らの親ならば、ぶちのめしてでも止めるか、あるいは、安全確保と自己完結に関するきびしい条件を提示し、子供と一緒にそれをクリアできるか検討し行動するだろう。そして万が一の対策と覚悟といかなる危機においても政府に期待しないという意志を親子で確認できるかどうか、で渡航の決断をするだろう。戦時下の前線へ民間人として赴くということは、それだけの覚悟がいると信ずるからだ。