しりとりの詩 2nd[910]
2016 06/07 20:46
ハァモニィベル



孤立無援ノ華が
咲いていた
その場所に、
いまは、一握の灰が残るのみ。

朝露に滴り
夕立に濡れそぼった
涙も、
灰となって
はじめて乾いた。

孤立無援ノ華が
咲いていた
あの場所に
いまも、西陽が射している

優しいほど無限に
淋しく

孤立無援ノ華が
咲いていた
この場所に
いまは、一握の灰が残るのみ。

言い知れぬ光りを
抱いたまま。

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