しりとりの詩 2nd[8]
2005 04/19 04:11
佐々宝砂

ひとつの星が
わたしの膝に落ちるときのために
(そのときはまだ来ないけれど)
庭の薔薇を育てておこう
白い薔薇を
あっさりと白い
一重の野薔薇を
ひとすじの風が
わたしの頬をかすめるときのために
(そのときはまだ来ないけれど)
窓を開けておこう
夜空はぼんやりと花曇り
花なら桜とひとはいうけれど
はらり ひそり
一重の薔薇は静かにちる
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