しりとりの詩 2nd[443]
2008 12/03 01:32


都会がゆううつに満ちているので、
田舎へ逃げようとしてみたのだが、 
どこへ行っても都会が追いかけてくるので困っている。
ごく平均的なランナーであるところの自分にとって、
あれは少しスピードが速すぎるように思えてならない。
一息ついてあたりを見回せば、一面に人、人、人である。
何故こうもうんざりするほど群れているのだろう。
誰も彼も逃げたがっているのに、実際はぶつかり合うばかりだ。

暴力的な光に包まれた街の中を、
ゆっくりと、包むように、夜が走り去っていった。
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