しりとりの詩 2nd[378]
05/14 19:56
プテラノドン

魂の針を
レコードに落としたり
上げたり、
独り言を言ってたね。
水面に広がる
開かずの波紋のように、
水銀のガラスを裂いて
しゃぼんの風が通るよ。
それは軽いものから順々に 消し去るけれど、
喪失感はまるっきり残らないもので
最後に残るのは いつだって
消し忘れた煙草の煙。

風が止んでから、
足下に散らばる
それをかき集めるのは
てんででばらばらな
音楽を繋ぎあわせた、
つぎはぎだらけのレコードだよ。
タイトルは魂のこぼれ日
目のためのー、夜魚のための子守唄を。
スレッドへ