しりとりの詩 2nd[342]
2008 04/02 19:26
mizu K

前略 真理 さま

お元気ですか?
こちらは近所の桜がどんどん散りはじめました
昼下がり、乾いた洗濯物を取り込もうとしたら
はらはら、はらはら
ふぶいていました、花びら
1曲うたいたい気分です、アレを
うたいませんけど

去年あなたと花見したころはもう緑ばっかで
なーによー、ぜーんぜーんさいてないじゃないのーひらひら
さーくーらー さーくーらー はーざーくーらーだーらぁーけー
いまー はるがきてー きみぃーはー ぶさいくにー なったー
とふたり酔っぱらいながら
コンビニのビニール袋ぶらぶらさせて
なにが入っていましたっけ?
お酒は当然として
断然しそいりこ弁当よっ、っていったのは真理さん、あなた
そこでわたしがナイスなつっこみを
おだ真理っ、ここはおにぎりよっ、と入れたはずが
ああ、運命のいたずらとはなんと楽しい、もとい、むごいもの
思えばそれを合図にわたしたちの不仲は
はじまったようなものでした

それからのわたしたちは
お互いの彼氏を奪ったり奪還したり剥奪したり押し付けたり第3者も引きずり込んで恋のどろどろ
運命の糸は交わり重なりこんがらがって
ふたりの人生、演歌のような下り坂の神楽坂、下りの坂道、急勾配
がらがら落っこちていくさまがリアルタイムに把握できるほど
ではなくてよかったですね

お元気ですか?

草々

p.s. そうそう、こんどひさーしぶりに会いませんか?
  ケーキおごるからさー、でへ
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