しりとりの詩 2nd[254]
06/14 23:41


光へ向かって
名もない小さな虫達が飛んでいきます
その行き先は
ときに私の部屋だったりします

正直鬱陶しいです
何故に彼等は私の安らぎ空間を乱そうとするのでしょうか
網戸をくぐりぬけるような小粒はもう絶滅してくれと言いたいです

それだけでも大変なのに
眠る前 外を眺めると
中までは入れなかった虫達が
窓の向こうにしがみいているのに気付いたりします

その様子を見ていると
なんだかおかしなことに
無性にかなしくなってしまって
自分の馬鹿らしさが
痛いほど頭を巡るのです


きっとまた
朝になれば私達は
複雑な理由を繕いながら
光に群がって歩いていきます
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