しりとりの詩 2nd[253]
2006 06/14 22:51
ふるる

過酷な冬の日々の温もりを悔いるために
新しい神話を紡いだ
シリカ電球の下で

夏は永遠に閉じ込められ
人々は凍え死ぬ
そこへ
空の切れ端のような青い鳥が舞い降りて
携帯電話の着メロを謡う

かなしみや絶望さえも
規則正しいその歌に溶かされ


冷凍庫が開放される

泣いているのは誰か
その名は暴かれてしまった

ゼリーやプリンが震えるけれど
光へ向かって行けばいいのだ
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