【petit企画の館】/蝶としゃぼん玉[283]
2016 12/28 20:25
ハァモニィベル

石村さん

なんとなくザックバランな話題から、いろいろ面白い論点が出たら掘り下げていこう
という、気楽で娯楽な企画なので、スタートによい感じのお話、有難うでござ候。



「歴史」は、点在する史料を元に、いわば土器の破片のごとく事実の破片をつなぎ合わ
せて、再生を試みた一連の叙述である、といえるだろうと思いますが、その「叙述」の
核に<詩人の眼>―人生や人間に対する洞察力が、必要だし、問われもする(それがない
と、ただの無機的な羅列で退屈なだけ)、そんな気が私はします。


わたしは、歴史小説に限らず、時代小説というか、伝奇小説に至るまで読みますし、む
しろ、後者のが好きかもしれませんが、「歴史」はジグソーパズルのようなもので、そ
うしたものまで含めて読書をしてるうちに、自然と、歴史の座業軸とか全体像が何とな
く出来てきますね。



「歴史」と絡んだ、こんな作家や作品が面白い、という話はじつに歓迎です。

私の好みで追加すると、

『半七捕物帳』が、まず何と言っても語りの雰囲気がいいですね。実質的にはホームズも
のですが、江戸情緒が味わい深い魅力になっています。

あと、山田風太郎ですね。SFがかった設定の面白さは、歴史物パロディですが面白い。私は
風太郎作品で知った、レアな歴史上の人物や、事柄はけっこうあります。

また、柴田錬三郎がけっこう好きですね。眠狂四郎シリーズが有名ですが、「歴史」娯楽作品
として上質な短編も多いです。

山本周五郎は、私がもっともクールだった16、7歳の頃に、読了すると泣いている、という
作家でした。今読んでも、流れのある文章のうまさを感じます。

また、

ご存知のように小説に限らず、マンガでも、『子連れ狼』とか、映画では『武士道残酷物語』とか、
名作がいろいろあります。

韓流ドラマも歴史ものが多いですが、日本の大河ドラマより面白い。

(さらに挙げていくときりがないので、ひとまずこの辺で)




日本史の場合、縄文土器から勉強する気にはとてもならなかったので、最初の私の関心テーマは、
<剣豪>と、<幕末>でしたね(笑)。
剣豪といえば、上泉伊勢守ですが、わたしの出身も上州(上泉はわりと近く)なので。


・・・という具合にまずは、雑談から入って行きましょう。
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