【petit企画の館】/蝶としゃぼん玉[18]
2016 08/02 18:03
ハァモニィベル

課題について補足

 SCENEの前後関係は、1秒前でもいいし、20年後でも構いません。
 時間的な幅の選択もセンスの内。発想の飛躍や、抉るような情感など、
 ご遠慮なく発揮して頂いて構いません。

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作品への感想

>>15 stさん 
 相手の姿をしっかりと確認してから接吻し抱きしめた大人の男から、
 あまり相手の姿や事情に関知せず事に及ぶ若い男へ、
 と、推移した感じがしました。

 わかりやすい詩は所謂「ぽえむ」だと侮られやすいですが、
 シュールだった時代に、わかりやすい詩を書く気骨の方が文学でないとは言えません。
 私がプレヴェールを好むのは、作品の奥に潜めた芯のあるやさしさです。


>>16 渚鳥さん
 女視点でどうなのか、という転換に関心があったので待望の作品(笑)でした。マッチとスイッチの推移は、タイトルで十分そのワープした感じの面白さが伝わりますね。男女は時代と場所を問わない、彼と彼女ですから。それもアリです。
 「イビキにホッとする」という作者らしさが、読者からはTOKYOの語と響きあって面白くなっている;作者が息づいている作品でした。

 私の書くこの後の展開ですか?、パリと鼾は、たしかに処理が難しいので
ワープして。

 <ウィーンのホテル。旅行に疲れたのか、いま彼女は枕の上でヴァイオリンを弾いている>

としましょうか。そして、<彼はそれを見て微笑み>
 <マイクの音量を最大にすると、ホテル中にそれを聴かせた。すると大慌てで支配人のリヒャルトが飛んできて・・・>
と、つい書きたくなり、
 <とうとう、彼女は鼾で、ウィーンのコンサートホールに立つことになった。しかし、当日、どうしても彼女は、会場で眠ることができないのであった。>

というショートショートになっちゃいますね。
 
 
END

# 私の言う「面白い」は、fany ではなく、not boring で、評価としては高めです。
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