2016 09/01 23:25
ハァモニィベル
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9月に入りました。現行の企画
【詩人の本棚】は、
狙いとしては、エピステーメーの展示や堆積という方向を目指したものでは全然ありません。
反対に、無知のアポリアを浮上させ、不断にドクサを粉砕しつづける微成長の記録でありたい、
というのがその本来の願いです。
9月はプチ企画を新規に投げていただいても構いませんが、現行の企画も、このまま並行して
継続いたしますので、有志がおられたら、
引き続き ご寄贈よろしくお願いします。
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【詩人の本棚】に寄贈します。
◇ 『現代詩の鑑賞101』(大岡信 編・新書館)
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「詩集」でもあるが、むしろ「鑑賞」集として。
「読者諸賢に編者から」、
という大岡信による、本書冒頭のまえがきに当たる文章がまず良い。
この簡易な形式の鑑賞書を編むことにしたのは、現代詩人が「鑑賞」という大切な手続きを無視し、
軽視しているうちに、私たちが日本語で書くということをどう逃れようもない条件としているという事実
まで、軽やかに無視できると考えているらしい作品が、泡のように作られては消えてゆく有様となって
しまったからである。
所収の鑑賞文は、人によって当たり外れがあるが、101の第一番目にある
三浦雅士の鑑賞などは、やはり見事である。
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>>151 渚鳥さん
八木重吉は、わたしも【この本棚】に入れたいなあ、と思っていました。
私なら、八木重吉の詩は、以下ですね。
『 無造作な 雲』
無造作な くも、
あのくものあたりへ 死にたい
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