○現代詩フォーラム短歌部○[166]
2005 04/08 00:37
こもん

ど〜れ〜!
短歌道場、どういうふうに書けばよいのかまださっぱりですが、とにかく書こうということで、ど〜れ〜!です。

死神も鎌研ぎに出す夜なればカルモチンとて修治は死なず

文語調については、わたしは気になりませんでした。「カルモチン」が睡眠薬の一種のことだとわたしは知っていたので、一読して、死に損じのことが少なくとも詠まれているのだろうと、もっと書けば、「修治」が自殺に失敗したことを詠んでいるのだろうとけっこうすんなりと思ってしまいました。その地点では、「死神も鎌研ぎに出す夜なれば」に、わたしはユーモアを感じたりして、そして死に損じ(「カルモチンとて修治は死なず」)なんていう、幸いなのか不幸なのか、悪運と言われるべきか、それとも運がよかったと言われるべきなのかわからないような、そんなことを巡らせたりしていました。このときは、わたしは「修治」に気をかけていなくて、ほとんど普通名詞のように処理しちゃっています。なので、これは勝手にわたしが突っ走ったに過ぎないです。
それで「カルモチン 修治」でGoogleしてみることにして、その結果として「修治」で太宰治のことを言おうとしているのだと知りました。個人的には、太宰治は国語の教科書に載ってた「清貧譚」しか読んだことがなかったのでGoogleで引っ掛かったサイトをいくつか走り読みして、あとタヒちゃんが紹介してるリンク先も読んでみて、いくらかの経緯については知ることができましたが、どうもわたしはその側面に関しては素っ気なくなるしかなくて、それは太宰治へのわたしの親近感(といえばよいのか…)の度合いの程度が影響しているのかもしれませんが、わたしとしては初読での印象で止まってしまいます。
でも、死に損じ云々について、太宰治の文脈を知る人というか、太宰治に親近感を持つ人には、もっとかっちりとしたものになってくるのかもしれません。
スレッドへ