2014 04/15 06:32
澤あづさ
>>71 こひもともひこさんへ
>澤さんとのこのやり取りも、なんらかの結論が出る可能性の有無も大事なことではありますが、これだけ沢山の言葉の群れが出てきたことが重要だったりします。
うん。
つまり、ボルカさんへのわたしの態度は、完全に間違いですね。
ごめんなさい。(と、こひもさんに言っても意味ない)
>仮に自作の解題が完全なる「言い訳」であったとしても、その「言い訳」として書かれた文章がおもしろかったら問題ない
…………これも確かに…………確かに…………。
>私自身が音楽・バンド畑の出身であることによる「ものの見方」の違いのように思っています。バンドでは、作曲者が持ってきた曲に対して、楽器演奏者がアイデアを出し合って、観客の前で演奏するための楽曲にしていく。けれど、一度完成させて疲労した楽曲も、以降の練習中のふとしたアイデアの追加により、生まれ変わることがある。
ネット詩でも改訂という行為が頻繁になされますから、このような事例はネット詩でも起こると言えるように思います。
ただこの事例の場合、その楽曲はそのバンドというチームの編曲によって制作されているわけで、「ネット詩の投稿者とそれにレスするレッサー」がチームを組み共同制作に励めるのかどうかですね。
よくわかりませんが、mixiはそういう環境なんでしょうか。教えていただけたら幸いです。
◆「 」のお話◆
mixiアカウントないので20作は読めませぬが。
これ一本拝読した限りだと、「角砂糖」でも通るような気がしました。
【光る鉄に恐怖を覚えさせ/冷え切った二人の仲を繋ぎとめ 】のあたりに多少無理がありますが、カフェ・ロワイヤル(
http://blogs.yahoo.co.jp/pinchan_good_1951/37585152.html)ってことで。スプーンに焼かれる恐怖を覚えさせるってことで。
>塩は氷を引っ付ける作用があるので「冷え切った〜」としています。
やはりこういう比喩はわかりにくいので、解題の価値も高いでしょうね。
こういうのをイベントとして企画できたら楽しそうだな、と思いました。
◆「評価する」問題のお話◆
>澤さんのいう精読も同じところがあると思いますが、今の私が興味を持っているのは、同一人物が書いた「書き言葉」の群から、その人物のひととなりが浮んでくるのじゃないか? というものです。テクスト論主義者(?)だろうがなんだろうが、われわれは興味ある作家の作品・メモ・手紙なんかを知ろう・読もうとする。
話が
>>25/
>>27に戻りますが、この件には完全に同意します。
たとえばデリダ先生だって、作家の背景を無視して文芸批評を書いていたわけではありません。その作家の持論みたいなものがテクストとして存在していれば、それを看過できるテクスト至上主義などいないとも言えるでしょうか。
バルト先生が批判してた作家論(かれの定義だと作品論)は、「ゴッホは狂人」という前提でしかゴッホの作品を鑑賞できないような姿勢であって、たとえば「一編の詩をその収録詩集のコンセプトや同一作者の他作品から無理やり乖離させる」のが正しいなんて述べたわけじゃありません。
>私は、カミュは大好きな作家なので、作品のみならず、作品を書くためのメモ・ノートである『太陽の賛歌』『反抗の論理』を読む。未完成の『最初の人間』も買う(まだ読んでない)。誰かに見せることを目的として書いたわけではないメモを、その死後に発表されるということと、作者自らがメモを開示することには違いはあるのかもしれませんが、どちらにしろ、そのメモが読解のヒントに成り得ることはある。
討論にもなににもならない発言に飛びますが、カミュってまじすげー作家ですよね。今回ヒヒョー準備に『異邦人』と『幸福な死』を再読しましたけど、あまりに文章うますぎて、わたしは初読でどこを読んでいたのか……と思いました(←わりとなにを再読してもこう思います)。
こひもさんがツイッターで勧めてらした『ペスト』は、今回準備不足で再読の時間がなかったので、時間が空き次第読もうと思います。ほかに絶対おすすめがあったら伺いたいです。
ちなみに一見関係ない話ですが、わたしの友人のおにゃのこは今回ガッピョーののち、マッカーシーの『ブラッド・メリディアン』にすっ飛びました。わたしはシクスー/デリダの『ヴェール』に飛びたいんですけど、図書館にないので飛べてません。
なんで『ヴェール』に飛びたいかったら、いかいかさんがツイッターで紹介してたからですよ、われわれはそのような意味でも好きな書き手を読む。その書き手がネット詩人なら、コメントひとつツイートひとつだって看過しない。こひもさんだって田中宏輔さんから甚大な影響を受けてるのに違いない。(とわたしは確信している)
だから皆さん、コメントも気合い入れたほうがいいですよ。とひとまずオチをつけておきます。