詩と散文を作る手段全般についての情報と意見交換 part2+α[53]
2011 11/12 10:29
中川達矢

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伊藤透雪さん

投げかけありがとうございます。
隠喩(メタファー)については僕も頭を悩ませる議題です。
単純に詩のわかりやすさを失わせるものではありますが、メタファーに対しての嫌悪感は、もしかしたらうまいメタファーに出会っていないことから起きるのかもしれません。
それはおそらく僕にもあてはまることでしょう。

http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=236940
これは「めだまやき」というメタファーについて書いた僕の詩です。
新書で 瀬戸賢一『メタファー思考』(講談社、1995)を読み、そこから着想をいただきました。

思えば、世の中には無意識のメタファーが転がっています。
「あの人と私は距離が近い」
たとえば、北海道と沖縄にいる人がネットで繋がり、性格や趣味が合うことから、物理的に距離は近くなくとも、その相性を表す言葉として用いれば、これはこれでメタファー。

メタファー自体は、本来は物の見方を問われるべき修辞ではありますが、伊藤さんが悩んでいることは、それをどう詩に昇華させるかということ。

自分の作品が読者の読みによって左右されてしまう、ぶれてしまう。
メタファーを用いようか、簡単な言葉にしようか…。

どちらに美学を感じるかは、人の価値観に左右されますが、伊藤さんがどのような詩が好きなのか、もしくは、どのような詩人が好きなのかによって、その趣向が決まってくるのではないでしょうか。
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